“熟成ブロガー鹿ベえ”です。
ここでは、狩猟の総体のお話しで、「狩猟の意義や役割」「狩猟者の社会的責務」についてお話ししたいと思います。
—–鹿ベえからYouTubeのおしらせ—–
鹿ベえが実際に行っている鴨猟や鹿猟・ひぐまの駆除作業、散弾銃やライフル銃のことなど
鉄砲、射撃、狩猟、有害鳥獣駆除に関しての動画をYouTubeで配信しています。
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狩猟の意義や役割について
狩猟は法定猟法により、狩猟鳥獣の捕獲等をいい、趣味としての楽しみ、有害鳥獣の駆除、個体数の調整、日本在来種の保護などの意義や役割があります。
狩猟は趣味としての楽しみ
狩猟は、山、川、海、湖といった自然を体感しながら鳥獣と出合う楽しみ、自らの智恵と腕で、また、愛犬や猟友とのチームワークで獲物を狩る楽しみがあります。
野生鳥獣の肉を「ジビエ」といい、ハンターでなければ手に入らない食材の味を楽しんだり、角や爪などは加工をしてキーホルダーなどの工芸品で楽しむ人もいます。
ジビエは、高たんぱく低脂肪の肉で、コレステロールが人の体内に蓄積しない事から身体に良いと言われていますし、身体が温まる食材です。
このように多くの楽しみが一体となって、狩猟の奥の深さ、幅の広さが生み出されています。
農林水産業被害の予防と軽減
農林水産業被害の防止と軽減のための狩猟を「有害鳥獣駆除」といい、害獣の駆除の役目を担います。
※牧草を食べにきた鹿の群れです。
農業被害では、作物を踏み荒らされたり、食い荒らされる被害が発生し、林業被害では若木が食べられて無くなってしまったり、太い樹木でも皮を食べられて水分を吸収できなくなり、枯れてしまうという被害が発生します。
水産被害では、漁のために仕掛けてあった網が食い破られたり、網の中に入った魚を食べられる被害が発生します。
増えすぎた鳥獣の数を間引く「個体数調整」
個体数調整は、少なくなった鳥獣は捕獲の許可が許されず、増えすぎた鳥獣は捕獲の許可を出して数を減らします。
例えば、現在も問題になっている地域がありますが、シカが増えすぎて、街の中にまで出てきてしまうようになってしまい、街中の植物や人家の庭の花や野菜などまで食されたり、シカと衝突する交通事故も頻繁に起きています。
街中では人的事故の可能性があるために「銃器」も「わな」も使用する事が出来ないため、そのことをシカは分かっているので安心して行動しているのです。
このようなことから、この街では、街中で鹿を駆除して個体数を減少させようと、
駆除業者に依頼して「麻酔薬を仕込んだ吹き矢」で眠らせて捕獲しているようですが、
近距離まで近づかないと吹き矢は届きませんし、当然、鹿はというと警戒して逃げますから、
個体数を減らすということには、ほど遠いと思います。
このような事が起きる前に対応をして行かなければ、このように取り返しのつかない事態になってしまいますし、対処しきれない事態に陥るのです。
こうなる前から、個体数の調整をして行かなければなりません。
日本の在来種の保護
外来種という言葉を聞いた事があると思いますが、本来日本には居ない『種』のことで、意図的、非意図的に日本国内に持ち込まれ手の付けられないほど繁殖しています。
この外来種の繁殖によって、在来種の数が減っている被害や農作物を食い荒らす被害も近年多くなってきています。
一例を上げますと、アライグマ・ハクビシン・タイワンリス・ヌートリア・ミンクなどがあります。
上がアライグマです。
ハクビシンです。
狩猟者の社会的責務
狩猟者には果たすべき社会的責務があります。
狩猟者は単なる鳥獣の捕獲者ではなく、鳥獣の保護の担い手、いわゆる『森の番人』である事を自覚して行動する必要があります。
また、狩猟に対する一般国民の理解を深め、人と鳥獣との共存を推進させる鍵となることを認識しなければなりません。
①地域の自然環境に精通し、自然環境の保全に協力する事。
②狩猟に関する知識や技能の向上を図ること。
③関係法令の規定に従い、狩猟に関するマナーを遵守すること。
④捕獲した鳥獣の有効利用に努めること。
⑤自然環境の保全に関する各種調査に協力し、必要な情報や資料を提供すること。
⑥鳥獣による各種被害の防止対策に対して、誠意をもって積極的に協力すること。
まとめ
狩猟は、狩猟の意義や役割、狩猟者の社会的責務を担っています。
また狩猟は、趣味としての楽しみ、有害鳥獣の駆除、個体数の調整、日本在来種の保護などの意義や役割があります。
狩猟者は「森の番人」であり、狩猟に関するマナーを遵守し、自然環境の保全に協力し、必要な情報や資料の提供、捕獲した鳥獣の有効利用に努めるなどや鳥獣による各種被害の防止対策に対して、誠意をもって積極的に協力し、捕獲した鳥獣の有効利用に努めることです。
以上、狩猟の意義・役割・社会的責務についての記事でした。