茨城のツキノワグマに襲われた死亡事故から学ぶ~

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狩猟

“熟成ブロガー鹿ベえ”です。

 

ここでは、平成30年12月2日(日)に茨城県で起きたツキノワグマが飼育員を襲って死亡させた事故についての報道と、ツキノワグマの習性や食性などについてお話ししたいと思います。

 

この記事は、

 

・茨城県で起きたツキノワグマが飼育員を襲って死亡させた事故に興味のある人。

・ツキノワグマの分布、習性、食性などについて知りたい人。

・クマの怖さを知らない人。

 

この記事を読む事で、熊の事が分かったり、クマの事を把握する機会になればと思います。

 

この記事を読む事で、茨城県で起きたツキノワグマ襲撃事故の情報とツキノワグマの分布や習性、食性やクマの怖さが分かると思います。

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飼育のクマに襲われ男性死亡

 

12月2日午前、茨城県取手市の住宅で、ツキノワグマが飼育されている”おり”の中に入った56歳の男性がこのクマに襲われ、死亡しました。

 

2日午前10時30分ごろ、取手市野々井の住宅で、飼育されているツキノワグマの世話をするためにおりの中に入った、近くに住む盛宗一郎さん(56)がこのクマに襲われました。

 

盛さんは、頭や肩などにけがをして病院に運ばれましたが、およそ9時間後に死亡しました。

 

警察によりますと、このクマは70歳の男性が15年前に茨城県の許可を得て子グマのころから飼育していて、体長1.3メートル、体重は推定110キロあるということです。

 

盛さんはこの男性に雇われてクマの世話をしていたということです。

 

クマは、鉄製のおりで鍵をかけて飼育されていましたが、盛さんが鍵を開けておりの中に入り、クマに襲われたということです。

 

現場は取手市役所から西北西に2キロほど離れた住宅地で、盛さんを襲ったクマは、現在もおりの中にいるということです。

 

警察が当時の状況を詳しく調べています。

 





 

 

 

ツキノワグマは胸元に三日月形の白い斑紋が入っている

 

 

ツキノワグマは「月の輪熊」とも書きますが、胸部に三日月形やアルファベットの「V」字状の白い斑紋が入り(無い個体もいる)、和名の由来になっています。

 

体長が120 ~ 180センチメートルで、体重は、オスで50 ~120キログラム、メスは、40 ~70キログラム、尾長が6 ~ 10.5センチメートルで、最大体重は173キログラムになります。

 

肩が隆起していなくて、背の方が高く、全身の毛衣は黒いが、赤褐色の個体もいるのが特長です。

 

ツキノワグマの分布は広範囲

 

ツキノワグマの分布としては、アフガニスタンやイラン南東部、インド、カンボジア、タイ、大韓民国、中国北東部から南部、朝鮮民主主義人民共和国、日本、台湾、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、ブータン、ミャンマー、ラオス、ロシア東部に分布しています。

 

ツキノワグマの亜種は多い

※亜種とは、原種でない種で。簡単に言うと、形態は同じな偽物ということです。

 

 

主に森林に生息し、夜行性で、昼間は樹洞や岩の割れ目・洞窟などで休むが、果実類がある時期は昼間に活動することもあります。

 

夏季には標高の高い高地でも生活しますが、冬季になると標高の低い場所へ移動することもあります。

 

ツキノワグマの食性は雑食

 

 

食性は雑食で、果実、芽、作物、小型の脊椎動物、昆虫、無脊椎動物、動物の死骸などを食べます。

 

猛禽類の雛や大型草食獣のニホンカモシカやシカなどを捕獲して食べたりすることから、環境により動物を捕獲して肉を食料にもしています。

ツキノワグマは激減で狩猟禁止の地域もある

 

日本では古来より狩猟対象獣となっていて、現代でも食用などに用いられ、特に胆嚢(熊胆)は生薬として珍重されています。(これは、ヒグマも同じです)

 

現在は、動物愛護管理法の特定動物、鳥獣保護法の狩猟鳥獣、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律の国際希少野生動植物種とされています。

 

絶滅が危惧され狩猟が禁止されている地方自治体もあり一例として高知県で1986年、徳島県で1987年、四国全域・島根県・奈良県・広島県・三重県・山口県・和歌山県で1994年以降は狩猟が禁止されています。

 

ちなみに、2018年4月現在、北海道厚岸郡浜中町にあるムツゴロウ動物王国で飼育されているロッキー(オス)は1981年(昭和56年)に福井県若狭地域で保護されたもので、推定36才ですから長生きしていますね。

 

 

さて、ツキノワグマの説明が長くなりましたが、茨城県で起きたツキノワグマが飼育員を襲って死亡させた事故について考えてみたいと思います。

 

クマによる飼育員死亡事故を考える

クマにすると狭い檻の中ではストレスだらけ

 

クマは行動範囲が広く、一日に50~60kmの距離を移動しますので、この様な狭い檻の中ではストレスが溜っていたことでしょう。

 

餌を与えに来る人を良く感じていなかったかも知れません。

 

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クマは餌に強い執着を持つ

 

 

クマが餌に対しての執着心はとても強く、一度自分の物だと思ったら、近づくものに”餌を取られる”と思うほど、餌への独占欲は強い動物です。

 

今回の事故では、檻の中に飼育員が入ったということですが、本当だとすれば、あり得ない行動だと感じています。

 

与えられた餌を取られると思ったのかも知れません。

 

クマは逃げるものを追う習性をもっている

 

 

クマは”逃げるものを追う”習性を持っていますので、背中を向けて歩いたり走ったりすることは、絶対にしてはいけません。

 

この飼育員さんも檻からでる時に、クマに背中を向けてしまったために、クマが追う行動を取ったのかも知れません。

 

たとえば、もし、山でクマに遭遇した場合は、「睨みつけて後ず去りする」のが良い方法で、絶対に背中を向けてはいけません。

 

クマの”力”は、ものすごい

 

クマは怪力の持ち主で、クマの腕の筋肉はすばらしく発達していて、ものすごい力があります。

 

クマの捕獲用の檻の下は、鉄板を点付けで溶接してありますが、その鉄板を剥がしてしまったり、樹に自分のテリトリーの印としてつめ跡を残します。

 

あの硬い樹の皮に引っかき傷を入れるのですから、ものすごい力が必要です。

 

 

また、樹の地面を掘る時も、クマが引っかくと樹の根っこがバリバリと音を立てて、数メートルも後ろに飛ばされて行きます。

 

人であればスコップで掘っても、息が先に切れてしまう程度です。(笑)

 

クマのつめは硬くて丈夫

 

 

これは、ヒグマの爪ですが、とても硬くて丈夫です。

 

このつめに人の服でも引っ掛けられれば、人は簡単に引き寄せられてしまいます。

 

今回の、茨城で起きたツキノワグマが飼育員を襲って死亡させた事故は、檻の中にさえ入らなければ死亡することは無かったと思います。

 

クマに対する考え方が甘かったような気がします。

 

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まとめ

 

クマはとにかく、体が柔軟で、頭が良く、力があります。

 

クマを飼育する機会は、まず、無いと思いますが、山などで出くわした時のためにも、クマの習性を知ることは、重要なことです。

 

ハンターの方は、クマに対する十分な知識を身に付けて、狩猟をして下さい。

 

以上、茨城で起きた、ツキノワグマの飼育員を死亡させた記事でした。




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