“熟成ブロガー鹿ベえ”です。
熊に出会ったらどうすればいいのか?という質問をよく受けますが、一言で答えの出るものではありません。
そこで、ここでは、いろいろな事例や体験などから、一応の目安になると思われるお話しをしたいと思います。
この記事は、
・熊に出会わないための対策を知りたい人。
・熊に出会った時にどう対処すれば良いのかを知りたい人。
・狩猟や有害鳥獣駆除で熊に出くわした場合の対処法を知識にしておきたい人。
・山菜採りで山に入る人。
この様な人に、読んでいただきたいと思います。
この記事を読む事で、熊に出会わないための対策と出会ったときの対処法が分かると思います。
—–鹿ベえからYouTubeのおしらせ—–
鹿ベえが実際に行っている鴨猟や鹿猟・ひぐまの駆除作業、散弾銃やライフル銃のことなど
鉄砲、射撃、狩猟、有害鳥獣駆除に関しての動画をYouTubeで配信しています。
今後も、今までの経験したことを動画で配信していきますので是非ご覧ください。
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熊が人と出会った時にとる行動
シカの場合は、慌てて逃げない時は、遅い速度で少し走ってから止まり、こちらの様子をうかがうパターンと、急いで逃げる時は、笹やぶの中へまっしぐらというパターンと大体決まっています。
人が熊に出会った場合の熊の行動は、鹿とは違い、複雑な面があり、熊がとる行動としては、下記の行動があります。
①熊がすぐに逃げる。
②立ち上がって様子をうかがう。
③対峙して動かない。
④毅然として去って行く。
⑤留まって唸る。
⑥うしろから追いかけてくる。
⑦いきなり襲ってくる。
熊に出会った時は、
・自分が冷静になり、決して慌てないこと。
・熊の感情を刺激しないこと。
このことを心がけて下さい。
上記の熊の行動で、注目するのは、⑤留まって唸る、⑥うしろから追いかけてくる、⑦いきなり襲ってくる、の行動です。
⑤の「留まって唸る」は、熊としては、”威嚇”に入っていますので、熊との距離が近い時にとる行動です。
⑥の「うしろから追いかけてくる」は、熊は逃げるものを追う習性を持っていますので、背中を向けて逃げる行動をとると、熊は追いかけなければならないという考えになってしまうのです。
⑦「いきなり襲ってくる」。これは、もう、自の命をかけて戦うしかないですね。
刃物は持ち歩いた方が、万一の時でも”一命”が助かる可能性は十分にあります。
かと言って、いざ、熊を目の前にすると恐怖心で平常心ではいれないのが当たり前だと思います。
なによりも、出会い頭で距離が近いことや親子熊に遭遇すること、熊のそばに餌(鹿の死該など)がある場合は危険です。
熊は人の気配を感じると、熊の方から避けるのが普通で、そのためには、熊に逃げる機会を与えることが大事です。
熊には音と臭いで熊が寄らない対策をする
まず、熊は”音”に敏感なので下記の方法が有効です。
・「ホイッスル」を鳴らして歩く。
・「声を出して」 歩く。
・「熊よけ鈴を鳴らして」 歩く。
・「手を鳴らして」歩く。
大事なのは、音を出して、「そこに人がいる」ということを認識させることによって熊は回避していきます。
>>>おすすめはこちら。電子ホイッスル 【1台で3種類のホイッスル音】 単4電池
ホイッスルは、口にくわえて、息を吹き入れて音を鳴らすものもありますが、歩きながら、鳴らすのも、呼吸が苦しくなります。
この電子ホイッスルは、単四電池を入れて、指で押すだけで、3種類の音が出せる優れ物です。
ただし、ラジオやミュージックプレーヤーなどの連続して音の出るものは、熊には音を聞かせる意味では有効ですが、人の方がその音によって熊が近づいた音に気付かないので注意が必要です。
鹿ベえは、ベルタイプと鈴タイプの熊よけ鈴を2種類、組み合わせて使用しています。
なぜ2種類の熊よけ鈴を使用しているかというと、ベルタイプと鈴タイプでは、微妙に鳴るタイミングが違うので、鳴っている時間が長くなるからです。
次に”臭い”ですが、
・「タバコ」の臭いをさせる。
・「蚊取り線香」の臭いをさせる。
この様に、自然界に無い臭いが有効です。
「音」と「臭い」で熊に人の存在を知らせ、熊の方から避けてもらうのが一番です。
熊の活動が活発になる時は山に入らない
熊の活動時間は、餌不足の時などは日中でも活動しますが、おおむねは、夕方から日の出までの時間帯が多いようです。
有害鳥獣駆除で「檻」にかかる時も、午後11時ころから午前3時くらいが多いです。
ですから、夕方から「獣」が動くと言われますので、夕方になる前に山からの退去をお薦めします。
また、熊は水が好きな動物なので、「雨の日」や「霧の濃い日」、「悪天候の前日」などは熊が活発になるので知っておいて頂きたいと思います。
もしも熊と出会ったら・・・
運悪く、熊に出会ってしまったら、
・死んだふりをする。
これは、ぜんぜん効果がありません(笑)^^
まじめにいきます。
・熊の目を睨みつけて、ジリジリと後ろへ下がり、熊との距離を遠くすることです。
(この時に注意することは、先程も説明しましたが、熊は逃げるものを追う習性を持っているため、絶対に背中を向けてはいけませんし、走ってもいけません。)
・リユックやジャンバーなどを置いて、熊の興味をそちらに向けて時間を稼ぎ、その間に距離を離す。
・傘やジャンパーなどを使ったり、腕を伸ばして自分を大きく見せる。
・こちらに来そうになったら、大声で怒鳴りつける。
(このタイミングだと、熊を刺激しないというレベルではもう無いので、大声を出しましょう。)
生きて帰れるかどうかの瀬戸際ですから、腹をくくってやるしかありません。
熊に襲われた時のために道具は必需品
熊が襲いかかって来た場合は、戦うしかありません。
山には必ず熊がいるものですから、護身用に刃物の一本位は持って歩いた方が無難だと思います。
こういった時は、熊と自分の間に、太い立ち木を挟んで、向き合い、木の周りを回り、熊を交わしながら戦う方がいいです。
持ち歩く刃物としては、タシロという刃渡り40cm程度の刃物です。
ナタや鎌などの刃物でもいいです。
ナタです。
草刈り鎌です。
このような刃物で、熊と戦う時は、「熊の鼻」を狙って下さい。
熊の腕や体は毛と分厚い皮で覆われていますので、このような刃物でもダメージを与えることなどできません。
鼻は、刃物が入ると傷つけることができ、鼻の中に血液が入れば熊も呼吸が苦しくなるので、退散させることが可能です。
これは、熊撃退スプレーで、成分はカプサイシン(唐辛子)が入っていて10メートルの距離を飛ぶようになっています。
これを使用する場合は、人が風上で熊が風下になるようにして使用して下さい。
自分が風下にいて噴射した場合、カプサイシン(唐辛子)のエキスがかかってしまい、呼吸困難や目、鼻、の激しい苦痛、肌のヒリヒリ感などのとんでもない症状に襲われることになってしまいます。
なかなか、熊を目の前にして、恐怖心のあまり、身体も動かなくと思いますが、やるしかないのです。
まとめ
山に入る時は、熊と遭遇しないような対策をしましょう。
熊に襲われないためには、熊に出くわさないことで、”音”や”臭い”が有効ですので、記事内の道具を活用して下さい。
以上、熊に出会わないための対策と、出会った時の対処方法についての記事でした。