“熟成ブロガー鹿ベえ”です。
ここでは、ヒグマの分布や特徴・習性などについて、お話しをしたいと思います。
この記事は、
・ヒグマに興味のある人。
・ヒグマの分布や特徴・習性について知りたい人。
・狩猟や有害鳥獣駆除でヒグマを捕獲する人。
このような方に、参考にしていただきたいと思います。
この記事を読む事によって、ヒグマの分布や特徴・習性が分かると思います。
—–鹿ベえからYouTubeのおしらせ—–
鹿ベえが実際に行っている鴨猟や鹿猟・ひぐまの駆除作業、散弾銃やライフル銃のことなど
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熊と羆の漢字は何と読む
みなさん、こちらの「熊」という漢字はおなじみだと思いますが何と読むでしょうか?・・・
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そうです・・・・・「くま」と読みます。
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では、「羆」という漢字は何と読むでしょうか?
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これが意外と知らない人が多いんですね。
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この漢字一字で「ひぐま」と読みます。
熊の上に漢数字の四に似た漢字が乗せられていますが、これは部首で「あみめ」や「あみがしら」と呼び、熊が檻(オリ)に捕獲された様子を表しているそうです。
また、「緋熊」「樋熊」と書く事もあります。
ヒグマの分布、特徴、習性
ヒグマは、ネコ目クマ科に属して、分布は北海道のみに生息し、特長としては、頭胴長は、オスが190cm~230cm、メスが160cm~180cmになり、日本産最大の大型陸生哺乳類です。
※頭胴長とは、鼻の先から尾の付け根までの長さを言います。
実は、ヒグマは、ヨーロッパからアジアにかけてのユーラシア大陸と、北アメリカ大陸に幅広く生息していて、北アメリカ北西部に生息するハイイログマ(グリズリー)や北極に棲むホッキョクグマもヒグマの仲間です。
北海道に棲むヒグマは、正式には、「エゾヒグマ」と呼ぶのが正しい呼び方です。
オスは体重が400kg以上になるものもいますが、下の写真は、2015年に北海道の紋別市でデントコーン畑で捕獲されたヒグマですが、400kgの体重がありました。
何日間もデントコーン畑に入り込んで食べまくった為に太り過ぎてしまい、逃げるのがとても遅かったという話しを聞きました。
オス・メス同色ですが、褐色ないし黒褐色で頭部が著しく大きく、耳が丸い事が特徴で、茶色(金毛とも呼びます)が混じった色の個体もいます。
ごく稀ですが、2012年の夏には北海道の西興部村でも「アルビノ」と見られる個体が目撃されています。
アルビノとは、メラニンの生合成に関わる遺伝情報の欠損により、先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患で、本来の個体の色が出なく、白い色になる事です。
ホッキョクグマは元々白い熊なので、お間違い無く。(笑)^^
上の写真が、アルビノの個体です。
尾は極めて短く、目立ちません。
海岸から高山まで広く分布し、森林などの様々な環境を利用しますが、比較的奥山の森林に多く分布しています。
雑食性で、アリなどの昆虫や鹿も追いかけて捕獲して食べる他、フキやミズナラ(ドングリ)の実や山ぶどう、コクワなどの植物も食べ、サケやマスなどの魚類も餌となります。
知床半島などの河川では、秋になると遡上する鮭類を待ち伏せして捕食することが知られています。
ヒグマの冬眠
ヒグマは、おおよそ12月中旬から4月下旬にかけて樹洞・土穴などで冬眠し、メスはその中で子どもを産みます。
一度に1頭~2頭の子どもを産み、稀に3頭の子どもを連れて歩くヒグマを見る事があります。
親熊は子熊と2~3年程度一緒に生活し、その間に餌の捕り方などを教え、その後、親子は分かれて暮らすようになります。
よく”冬眠”という言葉を聞きますが、ヒグマの場合、その期間、完全に眠りっぱなしということではなく、脈拍、呼吸数を大幅に減少させて、体力を温存して動かないという感じでしょうか。
ですから、”冬眠”というよりは、”巣ごもり”や”冬ごもり”と言うのが正しいかと思います。
巣籠りの期間は、その年の積雪や餌の状況によって、巣籠りが短くなったり、また、しなかったりもします。
例えば、その年によって極端に積雪が遅い年がありますが、そのような年の巣籠りは遅くなり、また、ハンターが猟場として集まり、捕獲した鹿の残滓を捨てるような場所では、餌があるため巣籠りしないで冬を過ごす個体も居ます。
巣籠りの時期は、おおよそですが、赤穂浪士の討ち入りが目安で巣籠りすると言われますので、12月14日位で、春に巣穴から出るのは、彼岸グマと言われるので、3月20日前後という事になります。
実際、鹿ベえの鹿猟のエリアでは3月31日までが鹿猟の猟期ですが、3月中旬以降に猟に行くと、新しく歩いたヒグマの足跡が雪の上に残っている事があります。
ヒグマはとても頭が良く、賢い生き物で、柔軟な体をしていて、ねこと同じと考えるといいです。
ですから、ネコ目クマ科なのでしょうか?(笑)
熊はとても頭が良い。ヘアートラップの一例
熊がどれだけ賢いのか一例を挙げてご紹介したいと思います。下の写真をご覧下さい。
これは、熊の生態調査のために行う「ヘアートラップ」といって、熊の毛を採取する仕掛けです。
四角いエリアに有刺鉄線(通称、バラ線といいます)というトゲ状のものがついた針金で囲っています。
その四角いエリア横の立ち木(左右)にロープを這わせて、四角いエリアの中央に鹿肉などの餌をぶら下げます。
この餌の臭いにおびき寄せられた熊がバラ線をこすりながら通過することで、熊の毛を採取します。
これが”毛のわな”「ヘアートラップ」です。
当然、中央にぶら下がっている餌に興味を示しますが、餌の位置が高いため届きません。
そこで熊はどうするかというと・・・・・・
這わせているロープの立ち木に縛ってある部分を理解して、そのロープの縛ってある部分に行き、ロープをほどこうとします。
立ち木に登れる場合は、ロープを噛み切って餌を落としますし、立ち木に登れない場合は、諦めるようです。
しかし、餌に執着心のある熊ですから、時間を置いて餌がある所に戻って来ることは、十分ありえます。
この熊の行動で、餌がロープで縛られていて、それが立ち木に縛ってあるなどということは、勿論、自然界に生きている熊ですから誰も教えていないわけです。
それなのに熊は、この仕組みを見ただけで理解しています。
この例だけでも熊がとても賢い動物だということがお分かりかと思います。
これは、鹿ベえの作り話でも何でもないんです。
総合振興局が開催した「ヒグマのセミナー」の際に、このヘアートラップの動画を見せていただきましたが、これだけ熊の頭の良い事を痛感していました。
まとめ
エゾヒグマは北海道にのみ生息し、日本国内では、体の大きさが最大の個体で、食物連鎖の頂点に立っている動物です。
ここでは、ヒグマの分布や特長、習性に合わせて、鹿ベえの知識も少し入れたお話しをしました。
ヒグマにつていは、別なブログで、もっと深い習性や行動についてもお話ししたいと思っています。
以上、ヒグマについてでした。