“熟成ブロガー鹿ベえ”です。

 

ここでは、散弾銃に使用する”弾”の仕組みと、構造や銃身に対してどの実包が適合するのかをお話ししたいと思います。

 

散弾銃の実包の構造と弾が薬莢から出る仕組み

 

散弾銃の弾は、薬莢、雷管、火薬、ワッズ、ショットカップ、散弾又は1発弾で構成され、これらで作られていて完成した弾を”実包”と呼びます。

 

 

銃の引き金を引けば弾は飛び出るのですが、どういう理屈で飛んでいくのかという事をお話ししたいと思います。

 

上の図を見ながらお読みいただきたいと思いますが、銃の”引き金”を引くと”雷管”(プライマーともいいます)の火薬が燃焼し、その燃焼が薬莢内の火薬を燃焼させ、その爆発力でワッズとカップ、弾が飛び出る仕組みになっています。

 

雷管(プライマー)には、火薬が入っていて”焚き付け”の役目をします。

 

火薬は燃焼させて爆発力を得るために使用します。

 

 

ワッズはカップと一体になっていて弾を押しだす”バネ”の役割をして、銃身から出ると空気抵抗により、いずれ勢いを無くして落下します。

 

 

 

 

薬莢の上部は”スタークランプ”といって、星状に6~8のブロックで封鎖されていて、弾が放射状に放出され一定範囲に均等に散らばるように工夫されています。

 

撃ったあとは、右側の写真のように開いた状態になります。

 

薬莢の種類と銃身との相性

 

薬莢の全長(薬莢の口が開いた状態)は、一般的に使用されるものは2種類で、70mm(2-3/4インチ)と75mm(3インチ)があり、70mm(2-3/4インチ)に対して75mm(3インチ)の方が薬莢も長く火薬の量が多いため、威力もありますが撃った時の反動(ショック)も強いことになります。

 

また、注意しなければならないのが、銃身と実包の適合ということですが、銃の銃身が70mm(2-3/4インチ)用なのか? 75mm(3インチ)用なのか?ということです。

 

3インチ用の実包用銃身は、70mm(2-3/4インチ)と75mm(3インチ)の両方の実包を使用することができますが、2-3/4インチ用の実包用銃身は70mm(2-3/4インチ)の実包しか使用できません。

 

 

なぜなら、2-3/4インチの実包用銃身の薬室に対して75mm(3インチ)の実包は薬室より長くなってしまい、発砲して弾のフタが開いた時に薬室からはみ出る事になり、適合しないものを使用することで、非常に危険で事故になりかねないからです。

 

どの銃も銃身に2-3/4インチの実包を使用できるのか3インチの実包を使用できるのかが彫って刻まれていますので、どれが”適合実包”なのかを確認する必要があります。

 

銃身の口径と実包の適合について

 

銃の銃身には、太さを表す”口径”と呼ばれるものがあり、番号で決められています。

 

散弾銃の場合は何種類かありますが、12番口径、20番口径が一般的で410番という細い口径の弾を使用できる銃を所持している人もいます。

 

 

12番口径には12番という実包、20番口径には20番という実包、410番口径には410番という実包を使用するということです。

 

※その銃の口径と薬室に対して、適合する実包はどれなのかを必ず確認して使用して下さい!

 

実包の中に入っている弾の量について

 

薬莢内に入っている弾の量ですが、射撃用の実包だと24gの量が入っていて、狩猟用の実包だと一般的には、29g~33gの散弾が入っています。

 

 

現在では使用されることはあまり無いと思いますが、35g~43gのヘビーマグナムや53gの3インチマグナムもあります。

 

鹿、猪、熊などの大型獣に使用する1発弾には、”スラッグ弾”や”サボットスラッグ弾”があり、スラッグ弾の重さが432グレーンでグラムに換算すると28g、サボットスラッグ弾の重さが300グレーンでグラムに換算すると19.44gになります。

※1グレーンは0.0648グラムです。

 

 

弾の大きさで何に使用するかを決める

 

下記の表を参考にしていただきたいと思いますが、弾にも様々な大きさや粒数などの違う種類がたくさんあるので、使用目的によって弾を選ばなければなりません。

 

例えば、カモに大きな粒の弾を使用すると、肉の損傷が大きくて食べる肉が無くなってしまいますし、クマに散弾のバラ弾を撃っても、反撃に遭うのは目に見えています。

 

ですから、使用目的に合った弾を使用するということです。

 

 

散弾の諸元と適用範囲

通称 直径(mm)±0.1 粒数(約32g) 一般的用途例 最大有効射程(約) 最大到達射程(約)
サボットスラッグ 12.65 1 イノシシ・シカ・クマ 200m 1.000m
スラッグ イノシシ・シカ・クマ 100 700
00B 8.6 9 イノシシ・シカ・クマ 50 515
BB 4.5 59 カモ類(沖) 中型獣(遠) 50 340
B 4.25 69 カモ類(沖) 中型獣(近) 50 330
1号 4.0 84 カモ類(沖) 中型獣(近) 50 315
2号 3.75 106 カモ類(遠) 中型獣(近) 50 300
3号 3.5 125 カモ類(遠) ノウサギ(遠) 50 290
4号 3.25 157 カモ類(遠) ノウサギ(遠) 50 275
5号 3.0 200 キジ・ヤマドリ・カラス・カモ(近) ノウサギ(近)・テン・ヌートリア 45 265
6号 2.75 259 キジ・ヤマドリ・カラス・カモ(近) ノウサギ(近)・テン・ヌートリア 45 250
7号 2.5 345 コジュケイ・キジバト・ヤマシギ・バン タイワンリス・シマリス・オスイタチ 40 240
7 1/2号 2.41 410 同上・トラップ射撃 タイワンリス・シマリス・オスイタチ 40 235
8号 2.25 473 同上・タシギ タイワンリス・シマリス・オスイタチ 40 225
9号 2.0 675 タシギ・スキート射撃 —– 40 210
10号 1.75 1.006 スズメ —– 40 195

 

まとめ

 

弾は「雷管」「火薬」「薬莢」「ワッズ」「弾丸」などのパーツで構成されています。

 

銃の引き金を引いてから、まず雷管が発火して火薬を燃焼させ、ワッズというバネを利用して弾丸が飛び出るということです。

 

あと、銃身との適合やたくさんの弾の種類から目的に合った弾を使用することは大事です。

 

使い方によつては非常に危険な道具を使用するんだとの認識を十分に持って、楽しい”銃ライフ”を過ごして頂きたいと切に思います。

 

以上、散弾銃の実包の構造と弾が薬莢から出る仕組みについての記事でした。