“熟成ブロガー鹿ベえ”です。

 

ここでは、熊の油の作り方、熊の油の保存方法についてお話しをしたいと思います。

 

この記事は、

 

・熊の油に興味のある人。

・熊の油が手に入ったが、どうしたら良いか分からない人。

・熊の油の作り方と保存方法について知りたい人。

・熊の有害鳥獣駆除や熊猟をする人。

 

この様な人に読んでいただきたいと思います。

 

この記事を読む事で、熊の油の作り方と保存方法時が分かると思います。

 

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【閲覧注意】このブログは、狩猟関係の事が書かれていますので、殺傷シーンや血液などの写真があります。閲覧にはご理解いただける方のみご覧ください。

 

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熊の油の作り方

 

熊の油から肉をはずす

 

 

熊を解体して油を取り出すと、油と肉とが一緒になっていると思いますので、油と赤みの肉を切り分けます。

 

なぜ分けるのかと言うと、油を湯煎するために赤みの肉が多く入っていると、熊の油が真っ白く仕上がらないためです。

 

多少の肉は混じっていても問題ありませんが、真っ白できれいな熊の油を作るのでしたら、できるだけ取り除いて下さい。

 

熊の油をサイコロ状に四角く切る

 

赤みの肉と油を切り離したら、その油を3~5cm角のサイコロ状に切ります。

 

この3~5cmというのは、基準はないのですが、面が多くて小さい方が、温度も入って時間が早くて済むという鹿ベえの考えからです。

 

 

油を鍋に入れて水を入れる

 

 

鍋に”油”と”水”を入れて火を着け、お湯が鍋から吹きこぼれない程度の火力にします。

 

この作業から、熊の油の臭いが出ますので、屋外か車庫などで、住宅などに臭いが入らない場所での作業をお薦めします。

 

15分程度、時間が経過したら、鍋の中の油をかき混ぜて、鍋の中の油の位置を入れ替え、お湯が減っていれば水を足します。

 

どの目安まで、湯煎するかと言うと、油を箸で左右に2分するように切り、箸で切れる状態になったら、ここまでの作業は終わりですので、火を止めて、油の温度が下がるまで待ちます。

 

温度は、この後、手袋をして作業をしますが、手に火傷をしないまでの温度に下げて下さい。

 

油を晒しで濾す

 

晒しを糸で縫って袋状のものを作り、作業手袋を用意して下さい。

 

 


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油が火傷のしない温度まで下がったら、鍋とは別に入れ物を1個用意して、その中に晒しの袋を入れて、油を容器(計量カップ)ですくって入れます。

※説明が分かりやすいように、鍋と別の容器をステン容器とします。


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すくう容器は、計量カップのような取ってが付いているものが便利です。100円均一にもあります。

 


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新しく用意したステン容器の中で油を晒しに入れたら、搾り出して下さい。

 

“液体状になった油”がステン容器の中に出て来ると思います。

 

濾して白く出て来たものが、最終的に熊の油になりますので、手で揉むようにして、なるべく出し切るまで搾って下さい。

 

次に、最初に使っていた鍋を一度洗って、綺麗にします。

 

晒しの中に残った、油の搾りカスを捨てて洗い、再度、晒しの袋も使えるようにします。

 

つぎは、鍋の中に晒しを入れて、ステン容器から容器(計量カップ)ですくって晒しの中に入れます。

 

これもまた、搾って、油を濾します。

 

この工程を交互に5~6回繰り返します。

 

1.(鍋)→(晒しの袋+ステン容器)→(搾る)→(洗う)

2.(ステン容器)→(晒しの袋+鍋)→(搾る)→(洗う)

3.(鍋)→(晒しの袋+ステン容器)→(搾る)→(洗う)

4.(ステン容器)→(晒しの袋+鍋)→(搾る)→(洗う)

5.(鍋)→(晒しの袋+ステン容器)→(終了)

 

寒い場所で一晩寝かせる

 

ステン容器に入れて、気温が0~5度くらいの場所であれば、冷蔵庫や冬の寒い場所などの、どこでもいいので一晩置いて下さい。

 

鹿ベえは、写真の様に雪を利用して、冷やしています。

 

 

>>>鹿ベえのYouTube動画はこちら。

油からゼラチンやゴミを取り除く

 

まず、包丁でステン容器と油の間に切れ目を入れます。

 

四角いプラスチックコンテナ容器と、まな板を用意して、一晩置いた油のステン容器をまな板の上で逆さまにします。

 

しばらく置くか、時間が掛かる場合は、ドライヤーなどでステン容器の周りを温めると油はカボガボと音を立てながら下に落ちます。

 

落ちたのが、下の写真の状態です。

 

 

この油の上にゼラチンとゴミが乗っていますので、包丁でプラスチックコンテナ容器に落として下さい。

 

次に、まな板の上の油を5cm角くらいに切ります。

 

ステン容器の中へ油を入れて、水を500ml入れ、そのまま火にかけ、トロトロになるまで溶かします。

 

油の塊が無くなったら、また、冷やして下さい。

 

一晩置いたら、同じ要領で、まな板の上にステン容器をひっくり返して、油を下に落とし、油の上に乗ったゼラチンとゴミを落とします。

 

◎(冷やして固める)→(まな板の上で逆さまにして出す)→(ゼラチンとゴミを取り除く)→(油を5cmにカットする)→(500mlの水を入れて火にかける)→(油が溶けたら冷やす)

 

この工程を5~6回繰り返し、回数を重ねるごとにゼラチンとゴミがだんだんと少なくなって行きます。

 

最初は、油の上全体にゼラチンとゴミが一杯ですが、最後には油の中央に1円よりまだ少ない量になりますので、1円玉以下を目指して下さい。

 

この作業を5~6回繰り返して、最終的にゴミが1円玉より小さくなれば、ほぼ、油の不純物は抜けたので、この状態になると、熊の油を常温で保存してもカビが発生しない状態になります。

 

ここまで、不純物を取り除かないと、油の色が黄色く仕上がってしまい、カビが発生しますので、失敗にならないように根気良く作業して下さい。

 

このひと通りの工程を行うには、1週間程度の日数を要しますが、順序や回数をこの通りしていただくと、写真のように純度100%の熊の油が出来上がります。

 

 

熊の油の保存方法は冷蔵がベスト

 

完成した熊の油を保存するには、冷蔵庫に入れて保存することをお薦めします。

 

常温で置いてもいいのですが、トロトロ状態になりますので、冷蔵がお奨めです。

 

特にステン容器などに量が多く入っている場合は、なおさら冷蔵して保存して下さい。

 

 

小ビンに入れた状態でも、冷蔵保存が良いと思います。

 

>>>鹿ベえのYouTube動画はこちら。

まとめ

 

熊の油を作るのに、フライパンで煎る方法もありますが、焦がしてしまうと熊の油が黄色や黒になってしまいますので湯煎をお薦めします。

 

手間はかかりますが、貴重なものですし、すごく効きますので是非作って使って下さい。

 

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以上、熊の油の作り方と保存方法の記事でした。