“熟成ブロガー鹿ベえ”です。
【閲覧注意】このブログは、狩猟関係の事を書いています。そのため、殺傷シーンや血液などの写真がありますので、閲覧にはご理解いただける方のみご覧ください。
鹿ベえは、鴨猟に出猟して鴨を捕獲した時に肉を美味しくいただく為に、第一にすることが”カモの腸抜”き作業です。
ここでは、捕獲した鴨の腸抜きのお話しをしたいと思います。
—–鹿ベえからYouTubeのおしらせ—–
鹿ベえが実際に行っている鴨猟や鹿猟・ひぐまの駆除作業、散弾銃やライフル銃のことなど
鉄砲、射撃、狩猟、有害鳥獣駆除に関しての動画をYouTubeで配信しています。
今後も、今までの経験したことを動画で配信していきますので是非ご覧ください。
チャンネル登録もよろしくお願い致します。
—————————————-
鴨の腸抜きの必要性
陸鴨は、ほとんどが植物食で、イネなどの穀物や水草の葉や茎、植物の種子、草地に生える植物などを食べています。
そのため、カモを捕獲すると、腸内にある食物が鴨の体温で発酵してガスが発生するため、ガスの臭いが肉に付いて臭みが出てしまいます。
ですから、鴨の肉を美味しくいただく為にも、捕獲したら早めに鴨の体内から腸を出してしまう事をお薦めします。
鴨の腸抜きの方法
肛門から胸骨まで毛をむしる
上の写真の赤い楕円の範囲で、尾の方に肛門がありますので、肛門の周りの毛をむしり、肛門から胸骨(アバラ骨)の下まで毛をむしります。
皮が見えますので、ナイフで開腹し、開腹した部分から指を入れて、腸を取り出します。
この時に、ナイフを深く差しすぎて腸を切ってしまわないように注意して下さい。
また、食道の方まで指を入れて内臓を引きだすと、レバーや心臓などの内臓まで出て来ますので、腸自体を引っ張って出すようにします。
体内から出してしまつた内臓は、結構、失くしてしまうことが多くなります。
体内から出してしまわないことで、紛失は免れます。^^;
小さな内臓ですから、失くしたくなければ体内から取り出してしまわないことです。
鹿ベえは、刃渡り8.5cmの銃でおなじみの「コルト製」のナイフを使用しています。
鴨の場合は、刃渡りが長くても使いづらいので、携帯するにも邪魔にならないように刃渡りの短い、このナイフにしています。
ナイフは使い勝手が良ければ何でも良いと思います。
よく、カッターを使用してる方を見掛けますが、ハンターとしては少し色気が無いように感じます。^^;
最近では、「鳥インフルエンザ」などという厄介なものもありますので、薄手の手袋を穿く事をお薦めします。
鴨の体内を水で洗い血を抜く
腸を鴨の体内から抜いたら、次は、鴨の体内を水で洗います。
水道水でかまわないので、空いたペットボトルに水道水を入れて持って出猟するようにしましょう。
沢水などの屋外の水はキエノコックスの感染症や肝蛭(かんてつ)などの寄生虫などの事も考慮すると使用しない方が無難です。
鴨を逆さまにして、鴨の開腹した部分から水を入れ、こんどは、頭を上にして開腹した部分から水を出します。
この作業を3回位繰り返し行なうと、ほぼ血が出なくなるか、水の色が薄い赤色になりますので、鴨の体内がきれいになりました。
これで、鴨の腸抜きの処理は終了ですが・・・・・このあと「鴨」をどのように保管していますか?
捕獲した鴨の保管方法
朝に捕獲した鴨は、その後も猟を続けるとなれば、ほぼ一日持ち歩く事になります。
まだ時期的には、日中になると気温も上がり暖かくなる時期でもあります。
肉を痛めないように持ち歩くのはどうすれば良いのか考えてみたいと思います。
まず、基本的に”してはいけない事”は、ビニールの袋に入れて口を縛るという事です。
鴨も鹿肉もそうですが、体温の温かいうちにビニール袋に入れて口を縛ってしまうと、ビニール袋の中で温度が高くなり、「肉が蒸れてしまう」からです。
ビニール袋に入れる場合は、口を開いて熱が逃げるようにします。
鴨肉の良い状態を保つには
・出来るだけ体温を早く逃がす。
・日差しを避ける。
・温度の高い場所に置かない。
・クーラーバックと冷却剤を使用して、肉を冷却する。
などが最適な方法だと思います。
まとめ
鴨を捕獲して”腸抜き”をする事は、美味しい肉をいただく上では重要な作業です。
せっかく苦労して捕獲した鴨ですから、なおさら大切に扱いたいものです。
家に帰って、ビニール袋を開けてみたら「スッパ臭い」なんてことの無いように保管に気を遣いましょう。
以上、捕獲した鴨の腸抜きについての記事でした。