“熟成ブロガー鹿ベえ”です。

 

【閲覧注意】このブログは、狩猟関係の事を書いています。そのため、殺傷シーンや血液などの写真がありますので、閲覧にはご理解いただける方のみご覧ください。

 

北海道は、平成30年度の猟期も10月1日からスタートしました。

 

ここでは、10月21日に鴨猟に出かけましたので、その時のお話しと、鹿ベえ流で鴨猟の時に考える作戦などのお話しをしたいと思います。

 

⇒鹿ベえ流、鴨猟に必要な道具はこちら。

 

—–鹿ベえからYouTubeのおしらせ—–

鹿ベえが実際に行っている鴨猟や鹿猟・ひぐまの駆除作業、散弾銃やライフル銃のことなど

鉄砲、射撃、狩猟、有害鳥獣駆除に関しての動画をYouTubeで配信しています。

今後も、今までの経験したことを動画で配信していきますので是非ご覧ください。
チャンネル登録もよろしくお願い致します。

>>>鹿ベえのYouTube動画はこちら。

—————————————-




鴨猟のこの時期は紅葉で大雪山は雪化粧

 

 

毎年の事ですが、季節はちゃんと巡って来て、鴨猟のこの時期は、周りの山は紅葉に彩られて、北海道の屋根と言われる”大雪山”は、7合目位まで雪化粧をしています。

 

この大雪山に雪が降ると、平地の気温もぐ~んと低くなります。

 

溜め池の数は26か所

 

鹿ベえの住んでいる街の近郊には、溜め池が大小合わせて26か所あって、その年によって水を抜いてしまう所が、数か所位あり、今期は水の入っている溜め池は22か所です。

 

国道を挟んで、西に12か所、東に10か所あり、これをすべて回ると午後3時半位になりますが、暗くなる前に帰宅できますし、帰ってから捕獲した鴨の処理もしますので、丁度良い一日を過ごせます。

 

鴨猟に出猟して、このコースを回って「坊主」という事は、過去一度もありません。

 

 

正面の笹やぶの奥が、ため池になっています。

 

笹やぶをかき分けて上がって行く訳ではなく、右側に笹の無い所がありますので、そこから土手に上がります。

 

 

この日は、この溜め池から15羽ほどの鴨が出ました。

 

 

一度、奥の方へ向って飛んだのですが、鹿ベえの背中から風が吹いていたので、5羽の鴨は鹿ベえの居る方へ飛んで来て、ここで1羽撃ち落としました。

 

ところが、鴨の落ちた場所は大体見ているのですが、探しても見つかりません。

 

2人で1時間近く探しましたが、見つかりませんので、手負いになって隠れているのかも知れないということで、残念ですが、気を取り直して、次の溜め池へと向かいます。

 

溜め池に着いたら風向きの確認をすべし

 

この溜め池の場合、手前から人の姿を鴨に見せる事になるので、まず、奥に飛んで行くのがふつうです。

 

しかし、溜め池に向かって、自分の背中から「風」が吹いてる日は、鴨が飛び立って奥に飛んで行っても、こちら(風上)に向かって飛んで来る事が多いです。

 

これは、どういう事かと言うと、鴨にとって、風上に向かって飛んだ方が、風を利用して楽に、そして早く高度をとれるからです。

 

逆に風下に向かって飛ぶと、鴨は背中から風を受けるので、背中から風に押さえつけられる事になり、羽ばたくエネルギーが消費することを分かっているからでしょう。

 

鴨は、人から逃げたいので、早く高度を取ろうとして風上に向かって飛ぶ事になりますが、風上が人の居る方向であれば、ハンターに撃ち落とされる事になるわけです。

 

 

これは、飛行原理で、例えば、飛行機の飛行場を作る場合、数年間調査をして、風の吹く方向が一番多い方向に対して滑走路を作ります。

 

何故なら、飛行機の”離陸”と”着陸”を向かい風を利用して飛ばしたい為です。

 

「自然界の鴨」も「人造の飛行機」も、同じ飛行原理ということですね。^^;

 

話しは逸れましたが、溜め池に着いたら、まず、待ちの人は、「風はどちらの方向から吹いているのか」を確認して、風上の方で待つと鴨が来る確立が高くなります。

 

 

鴨を捕獲したら、まず、する事は「腸を体内から出す」事です。

 

鴨(陸ガモ)は穀物を食べているので、腸内で発酵が始まり、発酵する事によってガスが発生しますので、ガスの臭いが肉に付いてしまうのを防ぐためです。

 

⇒鴨の腸抜きの仕方はこちら。

 

次に、この奥にある溜め池で、1羽捕獲しました。

 

>>>鹿ベえのYouTube動画はこちら。

 

勢子役で行った猟友が、水面に居る鴨を撃ったのですが、手負いになり、水に潜り隠れています。

※勢子とは、獲物をぼい出す人の事をいいます。

 

鹿ベえの待った場所には、ドンピシャで鴨が2羽飛んで来たのですが、スキートの8番の正面撃ちでしたので、鴨の後ろを撃ってしまい、逃げられてしまいました。(笑)

 

後ろ方向には、道路があるため発砲できません。

 

手負いの鴨探し

 

鴨が息をするために、水面に出て来るのをじっと待ちます。

 

出て来ましたが、猟友は鴨を”まとも”に撃つと弾が肉に入るのを考えて、頭を撃とうとして2発撃ちましたが、2発とも鴨の頭の上を弾が飛んでいて鴨に当たりません。(笑)

 

鴨は、また潜りました。

 

今度は水面に出たと思いきや、陸に上がろうとしていますが、猟友からは見えないようです。

 

鴨は戻って、また水の中に隠れました。

 

今度は、溜め池の端の方に出てきた所を、やっと捕獲しました。

 

大捕り物でしたが、こういう事があると、またいつか四方山話になるわけです。^^;

 

 

次の溜め池では、写真左から右へ向かって風が吹いていましたので、鴨は風の当たらない左岸に居ました。

 

声を出して、ぼい出すと、溜め池の左側から右側へ向かって飛び出したので、3羽出たうち、2羽撃ち落としました。

 

逃げた1羽ですが、右側の風下へ飛びましたが、やはり、風上(左側)に向かって、戻って来ましたので、捕獲することがてきました。

 

この溜め池では、3羽ゲットです。

 

腸抜きは、忘れないで下さい。^^;

 

 

今回捕獲したマガモのオスは、首の色(グリーン)が変わっていました。

 

これは、「エクリプス」といって、オス、メスで色が違う鴨のオスが、夏にメスに似た体色になることをいいます。

 

逆を言うと、冬には、オス独特の色に変化するという事で、非狩猟鳥である「オシドリ」のオスは、とても綺麗な色になります。

 

 

今回の鴨猟は、4羽の捕獲で1羽探しきれなかったのが残念ですが、手負いであれば、見つけるのは無理でしょう。

 

ちなみに、おしどりは「非狩猟鳥」ですので捕獲は禁止されています。捕ったらダメですよー。

 

楽しい「鴨猟」の一日でした。

 

>>>鹿ベえのYouTube動画はこちら。

まとめ

 

溜め池に着いたら、風がどの方向から吹いているのか確認をして、待ちの位置を決めます。

※この猟方は、2人以上で鴨猟をする場合です。

 

鴨の一日に捕獲出来る数は、5羽と決められていますので、守って狩猟をして下さい。

 

鴨を捕獲したら、美味しくいただく為に、腸抜きは必ずして下さい。

 

以上、鹿ベえの鴨猟日誌でした。

 

⇒鹿ベえ流、鴨猟に必要な道具はこちら。

⇒鴨の腸抜きの仕方はこちら。