“熟成ブロガー鹿ベえ”です。
カモには、陸ガモと海ガモに分類する事ができますが、その特性と、どちらのカモも食べられるのかという事に付いてお話ししたいと思います。
—–鹿ベえからYouTubeのおしらせ—–
鹿ベえが実際に行っている鴨猟や鹿猟・ひぐまの駆除作業、散弾銃やライフル銃のことなど
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陸ガモと海ガモの違い
カモの種類として、「陸ガモ」と「海ガモ」に大きく分ける事ができます。
生息域の違い
「陸ガモ」の生息域は、陸域を中心として生息し、全国的に渡来または分布し、冬になると「渡り」として来るカモもいますが、その土地に留まり繁殖をする「留鳥」(りゅうちょう)も少数います。
「海ガモ」の生息域は、海域(内湾や湖沼)を中心として生息していますが、海ガモは、内陸の湖沼や大河川にもいる事があります。
また、海ガモは陸ガモと同じで、全国的に渡来または分布し、冬になると「渡り」として来るものもいますが、その土地に留まり繁殖をする「留鳥」も少数います。
飛び立ち方の違い
陸ガモは、一気に高角度で飛び立ちますので、面積の狭い溜め池でも、着水したり飛び立ったりすることが可能です。
海ガモは、水面を蹴りながら滑走して飛び立つ習性を持っていますので、滑走に必要な広い水面の場所に主にいます。
陸ガモの飛び方です、一気に高角度で飛び立ちます。
海ガモの仲間でウミアイサといいますが、水面を蹴りながら滑走して徐々に高度をとって飛び立ちます。
(上の写真2枚を比較してみて下さい。陸ガモと海ガモの飛び立つ角度が違うと思います。)
陸ガモ(狩猟鳥)の名前
※狩猟鳥とは、狩猟で捕獲が許可されている鳥の事をいいます。
陸ガモは、「マガモ」「カルガモ」「コガモ」「ヨシガモ」「ヒドリガモ」「オナガガモ」「ハシビロガモ」の7種類です。
「マガモ」・「青首」ともよばれます。
「カルガモ」
「コガモ」
※コガモは、こどものカモと勘違いする方がいますが、コガモという種類のカモです。
「ヨシガモ」
「ヒドリガモ」
「オナガガモ」
「ハシビロガモ」
海ガモ(狩猟鳥)の名前
海ガモは、「ホシハジロ」「キンクロハジロ」「スズガモ」「クロガモ」の4種類です。
「ホシハジロ」
「キンクロハジロ」
「スズガモ」
「クロガモ」
陸ガモと海ガモの餌の採り方
陸ガモと海ガモでは、餌の採り方も違っています。
陸ガモは、主に水面で餌を採りますが、体の半分くらいを水中に入れて餌を採る時もあります。
海ガモは、完全に潜水して、底にいる貝類などを食べます。
鴨の動きを見ていると分かりますが、海ガモはすぐに水の中に潜りますので、鹿ベえの仲間内では「潜るヤツ」というと海ガモだという意味が通じるようになっています。
陸ガモ海ガモはどちらも食べれるのか?
結果から言ってしまうと、どちらも食べる事はできます。
ただし、陸ガモは、植物食なので美味しくいただけますが、海ガモは、水底の貝類や小エビなどの動物食なので、肉が「生臭い」です。
鹿ベえも何度か、海ガモを捕獲して食べてみましたが、生臭いですね。
牛乳に一晩肉を漬けて置くと、臭みが取れるという情報がありましたので、試してみましたが・・・「生臭い」です。(笑)
やはり、食性が生臭いものを食べるので、肉にその臭いが染み込んでいるんだと思います。
それからは、海ガモは、一切捕獲していません。(笑)
それで一つ発見した事は、陸ガモの砂肝に対して、海ガモの砂肝は、1.5倍位大きいですね。
やはり、貝類などの動物食ということで、貝やタニシなどの殻も砂肝で消化しなければならないので、大容量でなければ無理なんでしょうね。
「陸ガモ」の砂肝です。
「海ガモ」の砂肝です。
「陸ガモ」と「海ガモ」の砂肝の写真を比較していただくと分かると思いますが、砂肝を食物が通過する所の太さが、海ガモの方が大きいです。
まとめ
カモは、大きく分けると、「陸ガモ」と「海ガモ」に分類され、それぞれ、生息域(陸域と海域、湖沼など)、習性(飛び立ち方や捕食の仕方など)、食性(植物食と動物食)が違いました。
「陸ガモ」の狩猟鳥には、「マガモ」「カルガモ」「コガモ」「ヨシガモ」「ヒドリガモ」「オナガガモ」「ハシビロガモ」の7種類がいました。
「海ガモ」の狩猟鳥には、「ホシハジロ」「キンクロハジロ」「スズガモ」「クロガモ」の4種類です。
陸ガモは、美味しく頂けますが、海ガモは、動物食である関係上、生臭い肉ですので、カモ鍋や焼き鳥などの鴨料理にするのであれば、陸ガモをお薦めします。