“熟成プロガー鹿ベえ”です。

 

ここでは、狩猟をする場合の狩猟鳥獣(捕獲しても良い)と非狩猟鳥獣(捕獲すると罰せられる)についてのお話しと、鳥獣類の判別についてのお話しをしたいと思います。

 

狩猟鳥獣は、日本国内に生息していると考えられる550種の鳥類と、約80種の獣類(モグラ・ネズミ・海棲哺乳類を入れた場合は約160種)がいます。

 

上記の中から、肉や毛皮の利用の資源性、農林水産業と生態系に害性の程度、個体数などを踏まえて、狩猟鳥類が28種、狩猟獣類が20種の合計48種が定められています。

 

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狩猟で捕獲しても良い鳥類は28種

 

狩猟可能な鳥類の名前です。

 

カワウ・ゴイサギ・マガモ・カルガモ・コガモ・ヨシガモ・ヒドリガモ・オカガガモ・ハシビロガモ・ホシハジロ・キンクロハジロ・スズガモ・クロガモ・エゾライチョウ・ヤマドリ(亜種のコシジロヤマドリを除く)・キジ(亜種のコウライキジを含む)・コジュケイ・バン・ヤマシギ(別種のアマミヤマシギは含まれない)・タシギ・キジバト・ヒヨドリ・ニュウナイスズメ・スズメ・ムクドリ・ミヤマガラス・ハシボソガラス・ハシブトガラスの28種です。

 

 

 

 

 

狩猟で捕獲しても良い獣類は20種

 

狩猟可能な獣類の名前です。

 

タヌキ・キツネ・ノイヌ・ノネコ・テン(亜種のツシマテンを除く)・イタチ(オスに限る)・チョウセンイタチ(オスに限る)・ミンク・アナグマ・アライグマ・ヒグマ・ツキノワグマ・ハクビシン・イノシシ(雑種のイノブタを含む)・ニホンジカ・タイワンリス・シマリス・ヌートリア・ユキウサギ・ノウサギの20種です。

 

 

 

上記の『狩猟をして良い鳥類と獣類』以外は、捕獲してはいけないという事ですので、間違っても捕獲しないように注意して下さい。

 

例えば、白鳥やマガン、ツル、オシドリ、トモエガモなども狩猟鳥には入っていませんし、獣類では、ニホンザルやモモンガ、カモシカ、ムササビなども捕獲すれば違法です。

 

ここで言う、「違法」とは、『鳥獣法違反』という事ですから、“狩猟免許の取り消し”や”狩猟免許効力の停止”になり、取り消された場合は、狩猟免許は返納しなければなりません(法第五十四条)。

 

また、狩猟免許の取り消し処分を受けた場合は、その後3年間は、狩猟免許の取得をするための試験は受験できませんのでご注意下さい。

 

※狩猟鳥獣と間違えやすい非狩猟鳥獣として、ニホンザル・イタチ(メス)・チョウセンイタチ(メス)・ムササビ・ドバト・ニホンリス・モモンガ・オオバンが上げられています。

 

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鳥獣の判別方法

 

狩猟では、鳥獣が目の前に現れた一瞬の間に、狩猟鳥獣であるかどうかを見極め、非狩猟鳥獣を間違って捕獲しないようにしなければなりません。

 

そのためには、日頃から狩猟読本やインターネットの画像などを見て、鳥獣に見慣れる事が大事だと思います。

 

ちなみに、狩猟読本は、「狩猟に関係する法律」や「猟法」、「鳥獣の判別」などが詳しく載っている本で、猟友会で開催する狩猟免許予備講習を受講するともらえますので、地元の猟友会に問い合わせるか、インターネットで検索してみて下さい。

 

判別方法としては、鳥獣の形態を覚える事が基本で、それ以外には、鳥獣の動き方(飛び方・走り方・歩き方)や生息している場所(水辺・草地・森林)などが異なる事から判別する方法もあります。

 

判別のポイント

 

①形態:大きさ、形、色など。

 

②行動特性:飛び方、走り方、歩き方や餌の取り方、足跡、渡の時期(渡り鳥)、活動時間、羽音、鳴き声など。

 

③生息環境等:分布、生息環境、営巣場所、食性など

 

これらの鳥獣の特長を把握することで、判別するとこができるようになります。

 

狩猟鳥類と誤認されやすい鳥類

 

狩猟が可能な鳥類以外は、すべて捕獲が禁止されています。

 

ここで上げる名前は、特に、狩猟鳥獣と間違いやすい鳥類が紹介されています。

 

ヨシゴイ、ササゴイ、ヒクイナ、オシドリ、トモエガモ、ホオジロガモ、ウミアイサ、マガン、オオバン、ツグミ、オナガ、カケス、カシラダカ、モズ、カワラヒワ、アオバト、ホオジロなどです。

 

 

 

一般的に、次のような基準に当てはまる鳥類は、狩猟鳥獣ではないと言われている。

※ただし、「これらの基準に当てはまらない鳥類でも狩猟鳥類」とはならないので注意して下さい。

 

①全身がほぼ白く見える鳥類:ダイサギやコオリガモ、シロフクロウ、白鳥、ツルなどは非狩猟鳥類。

※突然変異等で色素が欠乏した場合に起こる、アルビノは除きます。

 

②握り拳より小さい鳥類:ウグイスやシジュウカラ、ホオジロなどは非狩猟鳥類。

※例外として、スズメとニュウナイスズメは狩猟鳥類。

 

③ワシ・タカ類、フクロウ類などの猛禽類や、これに似た姿の鳥類:ジュウイチやカッコウ、ヨタカなどは非狩猟鳥類。

 

 

④ガン類以上の大きさの鳥類:マガンやコハクチョウ、タンチョウなどは非狩猟鳥類。

 

⑤カモメに似た姿の鳥類:セグロカモメやアジサシ、アホウドリなどは非狩猟鳥類。

 

狩猟獣類と誤認されやすい獣類

 

狩猟が可能な獣類以外は、すべて捕獲が禁止されています。

 

ここで上げる名前は、特に、狩猟鳥獣と間違いやすい獣類が紹介されています。

 

ニホンリス、ムササビ、モモンガ、イタチ(メス)、オコジョ、ニホンザル、カモシカなどです。

 

カモシカは、天然記念物に指定されています。

 

 

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まとめ

 

狩猟可能な鳥獣は、鳥類が28種、獣類が20種の合計48種が定められています。

 

鳥獣名は必ず覚えて、さらに、さまざまな特長をしっかり把握する事が大事です。

 

それには、猟友会で開催する狩猟免許予備講習を受講時に配布される”狩猟読本”を熟読したり、インターネットで鳥獣の写真を見る事で把握できますのでお薦めします。

 

非狩猟鳥獣を捕獲する事は「違法」になりますので、十分に注意して楽しい狩猟を心掛けましよう。

 

以上、狩猟鳥獣の種類と判別方法についての記事でした。