“熟成ブロガー鹿ベえ”です。
鹿ベえが実際に遭遇した猟銃の跳弾事故のお話しで、
前回の【第1話】では、山に入って間も無く、起こってしまった跳弾事故のお話しをしました。
今回の【第2話】では、ケガ人をいち早く救助すべく、仲間との救助劇のお話しをしたいと思います。
⇒鹿ベえが遭遇した、銃の跳弾による事故の実話の【第1話】は、こちらをどうぞ。
⇒鹿ベえが遭遇した、銃の跳弾事故の実話、診療所から総合病院への搬送【第3話】は、こちらをどうぞ。
⇒鹿ベえが遭遇した、銃の跳弾事故の実話、頭部に弾が残っていた驚愕の事実【第4話】完結編は、こちらからどうぞ。
—–鹿ベえからYouTubeのおしらせ—–
鹿ベえが実際に行っている鴨猟や鹿猟・ひぐまの駆除作業、散弾銃やライフル銃のことなど
鉄砲、射撃、狩猟、有害鳥獣駆除に関しての動画をYouTubeで配信しています。
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ライフル事故は起こってしまった
『パーン』と発砲音がした瞬間!
Bさんがスノーモービルから落ちたのです。
まるで、糸で吊られていた人形の糸が”プッン”と切られたように・・・・ぐたーっと!
何が起きたのか分かりません、AさんとBさんの角度はあるし・・・・・まさか・・・!?
仲間に鹿ベえは叫びました!・・・『Bさんがモービルから落ちたー』。
『弾が当たったのかも知れないぞー』。
仲間の一人が、『なに~ぃ! すぐ行ってくれー』と言う声を聞くか聞かないかのうちに、モービルを走らせ、Bさんの所に行きました。
あわててBさんの所に行き、モービルから降りて近づくと、完全に意識は無く、倒れ込んでいる状態です。
モービルから”ゴロン”と落ちて、”ピクリ”とも動かなかったのですから、最悪の事態を想像してしまいます。
しかし、出血は見られません。
あまり動かしてはいけないと思いながら、『Bさーん!』 『Bさーん! 』と呼びながら、首を少し持ち上げた時です。
Bさんが、『うーん』と声を出しました。
ん! 意識はある! 生きてる!
と思っている時に、ゴーグルの横から血が2~3敵ほど流れ、真っ白な雪の上に落ちました。
ん! 頭か? 『Bさーん。大丈夫かー』という問いかけに、『うーん。みんなに迷惑かけてごめん。首が痛い』言います。
つば付きの帽子を取り、ゴーグルを外すと、眉毛の辺りから少し、出血しています。
出血の少なさに、弾がかすった程度なのかとも考えました。
救助に全力を傾けた息の合ったチームワーク
救急車を呼ぼうとして、携帯電話を見ると、電波が「ゼロ」、「圏外」です。
仲間のひとりが、『少し民家の近い所まで戻らないと、電波が繋がらない』と言うので、一人の自宅が近い事もあり、救急車の手配と、ケガ人を乗せて運ぶ”ボブスレー”と”毛布”を取りにモービルで走りました。
その間も雪は、深々と降り続きます。
一方、待っている方は、ケガをした本人が首が痛いと訴えるので、柔らかい生地のリュックサックを頭の下に入れ、痛くないようにと調整するのですが、ずーっと『首が痛い』と訴えます。
雪が深々と降り、ケガ人の顔や体に雪がかかるので、鹿を捕獲した時に鹿肉を入れるビニールの袋を、猟の時には持ち歩いているので、それを、鹿を解体するナイフで切って広げ、ケガ人の顔と身体の上にかけて、保温と雪が当たらないようにしていました。
みなさんもご存知のとおり、待つ時間は長いものです。
ボブスレーなどを取りに行った仲間の帰りが遅いと感じ、『もしかしたら、スタックしているかも知れない』と思い、仲間にその事を話して、鹿ベえは迎えに行きました。
※スタックとは、スノーモービルが雪にハマって、動かなくなる事です。
走り出して間も無く、モービルのライトがこっちに向かって来るのが分かりました。
無事に来たな! 鹿ベえは、Uターンをして、仲間が来るのを道を開けて、待機しました。
間も無く仲間は、鹿ベえの横を通過したので、後を付いて行きました。
現場に到着して、ケガをした本人を、毛布を敷いたボブスレーに寝かせ、ビニールを顔に掛けて、走り出しました。
早く走りたいのですが、早く走るとケガ人に、地面からの衝撃が伝わりますので、衝撃を与えないように、様子を見ながら、ゆっくりと走ります。
ボブスレーから落ちる事も無く、順調に林道の除雪をしている入り口まで、出てきました。
すでに、救急車はそこで待機してくれています。
ここから、救急車で、一番近い町の診療所に搬送してもらいます。
第3話へ、つづく
まとめ
残念ながら事故は起こり、ケガ人の命を救うべく、一刻も早く病院へ搬送するために、仲間は一丸となり行動しました。
こういう時の、機転のきかせ方と、手分けをしたチームワークが、最短で病院に搬送できたと思います。
以上、鹿ベえが遭遇した、銃の跳弾による事故の実話の【第2話】でした。
⇒鹿ベえが遭遇した、銃の跳弾による事故の実話の【第1話】は、こちらからどうぞ。
⇒鹿ベえが遭遇した、銃の跳弾事故の実話、診療所から総合病院への搬送【第3話】は、こちらからどうぞ。