“熟成ブロガー鹿ベえ”です。
ここでは、「雉」についてのお話しをしたいと思います。
この記事は、
・雉に興味のある人。
・雉が、どういう鳥なのか知りたい人。
・雉が、狩猟鳥か非狩猟鳥なのか知りたい人。
・狩猟をする人。
この様な人に読んでいただきたいと思います。
この記事を読む事で、雉の分布や特徴、習性。狩猟鳥なのか非狩猟鳥かが分かると思います。
—–鹿ベえからYouTubeのおしらせ—–
鹿ベえが実際に行っている鴨猟や鹿猟・ひぐまの駆除作業、散弾銃やライフル銃のことなど
鉄砲、射撃、狩猟、有害鳥獣駆除に関しての動画をYouTubeで配信しています。
今後も、今までの経験したことを動画で配信していきますので是非ご覧ください。
チャンネル登録もよろしくお願い致します。
—————————————-
雉の分類と狩猟鳥か非狩猟鳥の判別
鳥獣名 | キジ(雉、雉子) |
分類 | キジ目キジ科キジ属 |
狩猟鳥と非狩猟鳥の判別 | 狩猟鳥狩猟鳥ですので狩猟での捕獲が可能です |
捕獲制限数 | キジ(亜種のコウライキジを含む)・ヤマドリの合計が1日2羽。
キジの捕獲を目的とした放鳥獣猟区以外では、キジ(亜種のコウライキジを除く)のメスの捕獲は平成34年9月14日まで禁止されている 。 |
※狩猟鳥は、鳥獣法で捕獲が許可されている鳥類です。
※非狩猟鳥は、鳥獣法で捕獲が許可されていない鳥類です。
日本産の個体群のみで独立種とする説と、ユーラシア大陸に分布するコウライキジの亜種とする説がある。
日本鳥学会などでは2012年現在、キジは日本やユーラシア大陸広域に分布する単一種の説を採用している。
日本の国鳥で、また国内の多くの自治体で「市町村の鳥」に指定されている。
名前の由来は、ラテン語で「色変わりの」を意味している。
雉の分布
日本では北海道と沖縄を除く本州、四国、九州に留鳥として分布している。
日本には、東北地方に生息する「キタキジ」、本州・四国の大部分に生息する「トウカイキジ」、紀伊半島などに局地的に生息する「シマキジ」、九州に生息する「キュウシュウキジ」の4亜種が自然分布していた。
ユーラシア大陸が原産地であるコウライキジが、もともとキジが生息していなかった北海道、対馬、南西諸島などに狩猟目的で放鳥され、野生化した個体が生息している。
雉の特徴
全長オスが80cm、メスが60cm、翼開長は77cm、体重はオスが0.8~1.1 kg、メスが0.6~0.9 kg。
胴体はカラスくらいの大きさ。
オスは、翼と尾羽を除く体色が全体的に美しい緑色をしており、頭部の羽毛は青緑色で、目の周りに赤い肉垂(にくすい)がある。背に褐色の斑がある濃い茶色の部分があり、翼と尾羽は茶褐色で長い尾を持つ。
※肉垂(にくすい)=鳥の頰(ほお)や顎(あご)の辺りに垂れ下がる肉質の塊。肉垂(た)れ。
メスは全体的に茶褐色で、ヤマドリのメスに似ているが、ヤマドリメスより白っぽい色をしており、尾羽は長い。
コウライキジのオスは、キジより少し大きくなり、首に白い模様があり、冠羽と体色が全体的に茶褐色である。
その他亜種間による細部の差異があるが、もともとメスや雛ではコウライキジも含め識別が困難であったこともあり、後述の通り現在では亜種間の交雑が進み、現在はオスも含めて識別が困難な状況になっている。
キジとコウライキジの交雑個体としては、コウライキジのように体色が茶褐色であるが、コウライキジに特徴的な首輪模様がない。
また、頭部と冠羽がキジ同様青緑色の個体や、逆に全体はキジのように青緑色であるが、首輪模様のある個体が観察される。
雉の習性
平地から山地の草原、林、農耕地、河川敷などの明るい草地に生息している。
地上を歩き、主に草の種子、芽、葉などの植物性のものを食べるが、昆虫やクモなども食べる。
繁殖期のオスは、赤い肉腫が肥大し、縄張り争いのために赤いものに対して攻撃的になり、「ケーン」と大声で鳴き縄張り宣言をする。
その後両翼を広げて、胴体に打ちつけてブルブル羽音を立てる動作が、「母衣打ち(ほろうち)」と呼ばれる。
メスは「チョッチョッ」と鳴き、子育てはメスだけが行う。
地面を浅く掘って枯れ草を敷いた巣を作り、4~7月に6~12個の卵を産む。
オスが縄張りを持ち、メスは複数のオスの縄張りに出入りするので乱婚の可能性が高い。
非繁殖期には雌雄別々に行動する。夜間は、樹の上で寝る。
飛ぶのは苦手だが、走るのは速く、スピードガンの測定では、時速32キロメートルを記録したことがある。
人体で知覚できない地震の初期微動を知覚できるため、人間より数秒速く地震を察知することができる。
雉の類似種とその識別
オスは独特の配色と長い尾羽から識別に困ることはない。
メスはヤマドリのメスに似ているが、地色が薄く、尾羽がより長く、赤みを欠くこと、主たる生息環境が異なることなどによりヤマドリのメスと識別できる 。
写真は、キジのメス
写真は、ヤマドリのメス
雉の放鳥は毎年実施されている
日本のキジは毎年、愛鳥週間や狩猟期間前などの時期に大量に放鳥される。
2004年(平成16年)度には全国で約10万羽が放鳥され、約半数が鳥獣保護区・休猟区へ、残る半数が可猟区域に放たれている。
2008年(平成20年)10月25日に那須御用邸で天皇と皇后が、キジとヤマドリの放鳥を行った。
放鳥キジには足環が付いており、狩猟で捕獲された場合は報告する仕組みになっているが、捕獲報告は各都道府県ともに数羽程度で、一般的に養殖キジのほとんどが動物やワシ類などに捕食されていると考えられている。
北海道と対馬では、コウライキジが放鳥されている。
雉にまつわる豆知識
雉に関する”昔話”
雉といえば、昔話の「ももたろう」に出てくる、犬、猿、雉が、もも太郎にお伴して、鬼ヶ島へ鬼退治に行く話しが有名です。
♪も~も太郎さん、もも太郎さん、起こしに付けた「きびだんご」、ひとつ、私にくださいな♪(笑)
雉に関する”ことわざ”
・雉の草隠れ=頭隠して尻隠さずと同じ意味。
・多勢に無勢、雉と鷹=弱いもの(キジ)と強いもの(タカ)を対比する言葉。
・焼け野の雉子、夜の鶴=親が子を思う気持ちをたとえたもの。
・雉も鳴かずば撃たれまい=余計なことを言ったために自ら不利益を招くことのたとえ。
・けんもほろろ=雉が「ケーン」と鳴くことからきたもの。
国の象徴の雉は一万円札に入っている
雉は日本の国鳥であることは、冒頭でお話ししましたが、日本銀行で発行している1万円札の裏面に雉のオスとメスが入れられています。
捕獲した雉の料理例
キジは、鶏肉料理として焼いたり煮たりする料理の食材として古くから使用されており、四条流包丁書には「鳥といえば雉のこと也」と記されている。
少なくとも平安時代頃から食されていたようです。
雉の料理例 | 雉鍋、すき焼き、釜飯、雉そば、雉飯など |
雉鍋
雉のすき焼き
雉そば
雉の釜めし
捕獲した雉の使い道
雉の使い道 | 剥製にする。羽根を犬の訓練用に使うなど |
雉猟の注意点
楽しい狩猟で一日を終わらせることは、何でしょう?
獲物が定数まで捕れたことでしょうか?
いえいえ、「狩猟中の事故」や「猟銃の事故」を起こさない事、遭わない事に限ると思います。
獲物は逃がしてしまっても、また、今度の時に捕れますが、事故を起こすと一生が取り返しのつかないことになってしまいます。
次の、狩猟の心構えと留意事項を頭の片隅において狩猟をして下さい。
・事故を起こさない、同行者に危害を与えないなど、ルールやマナーを守り安全な方法で行うこと。
・狩猟資源の持続的利用を図ることを常に意識し、獲り尽くさないこと。
・高い見識を備えた社会人(人格者)として、尊敬されるように、常に緊張感を持って行うこと。
・猟欲を抑え、獲物の数よりも無事故・無違反を誇りにすること 。
雉であるかどうかの確認 | 雉の特徴を熟知し、間違いが無いか確認してから発砲する |
矢先の確認 | 発砲する方向に、人畜、建物、車輛、舟など危害が発生するものは無いか確認する |
弾の装填・脱包 | 狩猟鳥獣であることが確認できれば、弾を装填し、発砲する機会が無くなったときには脱包する |
鳥類の狩猟 | 水平撃ちは控え、飛ぶ鳥は空に向かって撃つ。水面や岩などの固いものによる跳弾の発生に注意する。 |
まとめ
雉は、日本を象徴する国鳥で、1万円札の裏面にも入れられています。
雉は、狩猟鳥ですので、狩猟で捕獲は可能です。
雉に関する、昔話やことわざなどがありました。
捕獲制限数は、キジ(亜種のコウライキジを含む)・ヤマドリの合計が1日2羽。
キジの捕獲を目的とした放鳥獣猟区以外では、キジ(亜種のコウライキジを除く)のメスの捕獲は平成34年9月14日まで禁止されている 。
以上、雉についての記事でした。←しゃれではありません(^^;
■関連記事