“熟成ブロガー鹿ベえ”です。

 

ここでは、「ヤマドリ」についてのお話しをしたいと思います。

 

この記事は、

 

・ヤマドリに興味のある人。

・ヤマドリが、どういう鳥なのか知りたい人。

・ヤマドリが、狩猟鳥か非狩猟鳥なのか知りたい人。

・狩猟をする人。

 

この様な人に読んでいただきたいと思います。

 

この記事を読む事で、ヤマドリの分布や特徴、習性。狩猟鳥なのか非狩猟鳥かが分かると思います。

 

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ヤマドリの分類と狩猟鳥か非狩猟鳥の判別

 

 

鳥獣名 ヤマドリ(山鳥)
分類 キジ目キジ科ヤマドリ属
狩猟鳥と非狩猟鳥の判別 狩猟鳥狩猟鳥ですので狩猟での捕獲が可能です
捕獲制限数 ヤマドリ・キジ(亜種のコウライキジを含む)の合計が1日2羽。

ヤマドリの捕獲を目的とした放鳥獣猟区以外では、ヤマドリのメスの捕獲は平成34年9月14日まで禁止されている 。

※狩猟鳥は、鳥獣法で捕獲が許可されている鳥類です。

※非狩猟鳥は、鳥獣法で捕獲が許可されていない鳥類です。

 

「ヤマドリ」は山地に生息することに由来する。

 

名前は有名だが、野外で出会うのは少し困難な鳥でもある。

 

ヤマドリの分布

 

 

日本の固有種で、北海道と沖縄を除く、本州、四国、九州と全国的に分布する留鳥である。

 

分布しているヤマドリでも、生息する地域によって羽の色が若干異なり、後述の5亜種に分けられている。

 

羽色は温度や湿度によって決定し(寒冷地の個体は羽色が薄く、暖地の個体は羽色が濃くなる)、同地域でも南北で変異が生じるとする報告例もある。

 

一方で、尾羽の形態や腰の白色斑は遺伝的要因が影響していると考えられている。

 

①ヤマドリ(狩猟鳥)

②ウスアカヤマドリ(狩猟鳥)

③シコクヤマドリ(狩猟鳥)

④亜種アカヤマドリ(狩猟鳥)

⑤コシジロヤマドリ(非狩猟鳥)
※⑤のコシジロヤマドリは、準絶滅危惧種に指定されている。

 

ヤマドリの特徴

 

 

全長は、オスで約125cm、翼長20~24cm、メスは、約50cm 、翼長19~22cmで、体重はオスが0.9~1.7 kg 、メスで0.7~1 kg 。

 

尾はオスのほうがかなり長く、尾長はオスが41~96cm、メスが16~21cm。

 

尾羽の数は、18~20枚。

 

オスの羽色は極彩色のキジと異なり、金属光沢のある赤褐色をしている。

 

およそ頭部の色が濃く、胴体から脚にかけて薄くなる傾向があるが、その程度は亜種により様々である。

 

よく目立つ鱗状の斑があり、目立つ冠羽はないが、興奮すると頭頂の羽毛が逆立ち冠状に見えることもある。

 

顔面にキジ同様、赤い皮膚の裸出部がある。

 

尾は相対的にキジよりも長く、黒、白、褐色の鮮やかな模様がある。

 

脚には蹴爪(けづめ)を持つ。

※蹴爪(けづめ)=鶏・キジなどの雄の足の後ろ側にある角質の突起。攻撃や防御に用いる。

 

メスの羽色は褐色で、キジのメスに似るが、キジのメスより相対的に尾が短い。

 

ヤマドリの習性

 

 

主として、標高1,500m以下の山地にある森林域に生息し、渓流の周辺にあるスギやヒノキからなる針葉樹林や下生えがシダ植物で繁茂した環境を好む。

 

冬季には群れを形成する。

 

食性は、植物食傾向の強い雑食で、植物の葉、花、果実、種子、昆虫、クモ、甲殻類、陸棲の巻貝、ミミズなどを食べる。

 

飛び立ちの羽音は、キジより大きく、驚くと下方の谷筋に向かって降下する習性があり、谷下りまたは、沢降りとよばれる。

 

オスは鳴くことはまれだが、繁殖期になるとオスは翼を激しく打ち振るわせて、、オートバイのエンジン音に似た非常に大きな音を出す(ドラミング、ほろ打ち)ことで縄張り宣言をし、同時にメスの気を惹く。

 

また、ドラミング(ほろ打ち)の多くは近づくものに対する威嚇であるともされる。

 

木の根元などに窪みを掘り、木の葉や枯れ草、羽毛を敷いた直径20cm 、深さ9cm に達する巣に、4月から6月にかけて6~12個の卵を産む。

 

卵は長径4.8cm程度 、短径3.5cm程度で、殻は淡黄褐色。

 

メスのみが抱卵し、抱卵期間は24~25日。

 

ヤマドリは販売禁止鳥獣で都道府県知事の販売許可が必要

 

ヤマドリは、販売禁止鳥獣に指定されていて、卵、標本、剥製、食肉、繁殖個体を販売しようとする場合は、都道府県知事の販売許可が必要になります。

 

 

ヤマドリの卵、標本、剥製、食肉、繁殖個体を販売したい場合は、都道府県の知事から許可を受けて下さい。

 

この様な「鳥獣販売許可申請書」というのが、各都道府県にありますので、記入して申請して下さい。

 

ただし、この「鳥獣販売許可申請書」は全国共通の様式ではなく、それぞれの都道府県で様式が変わっていますのでご注意ください。

 

書き入れる内容としては、ほぼ同じ内容になっています。

 

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ヤマドリの類似種とその識別

 

 

全体赤褐色で、尾の長いオスには特に識別に困る類似種はない。

 

ただし、九州南部では非狩猟鳥の亜種コシジロヤマドリと狩猟鳥の亜種アカヤマドリの識別に注意を要する。

 

コシジロヤマドリのオスは腰に白色部がある。

 

メスは識別が難しい。

 

また、ヤマドリのメスはキジのメスに似ているが、地色が濃いことや尾羽がより短く、赤みが強いこと、主たる生息環境が異なることなどによりキジのメスと区別できる 。

 

①ヤマドリ(狩猟鳥)

 

②ウスアカヤマドリ(狩猟鳥)

 

③シコクヤマドリ(狩猟鳥)

 

④亜種アカヤマドリ(狩猟鳥)

 

⑤コシジロヤマドリ(非狩猟鳥)

 

ヤマドリの狩猟の注意点

 

 

楽しい狩猟で一日を終わらせることは、何でしょう?

 

獲物が定数まで捕れたことでしょうか?

 

いえいえ、「狩猟中の事故」や「猟銃の事故」を起こさない事、遭わない事に限ると思います。

 

獲物は逃がしてしまっても、また、今度の時に捕れますが、事故を起こすと一生が取り返しのつかないことになってしまいます。

 

次の、狩猟の心構えと留意事項を頭の片隅において狩猟をして下さい。

 

・事故を起こさない、同行者に危害を与えないなど、ルールやマナーを守り安全な方法で行うこと。

・狩猟資源の持続的利用を図ることを常に意識し、獲り尽くさないこと。

・高い見識を備えた社会人(人格者)として、尊敬されるように、常に緊張感を持って行うこと。

・猟欲を抑え、獲物の数よりも無事故・無違反を誇りにすること 。

 

ヤマドリであるかどうかの確認 ヤマドリの特徴を熟知し、間違いが無いか確認してから発砲する
矢先の確認 発砲する方向に、人畜、建物、車輛、舟など危害が発生するものは無いか確認する
弾の装填・脱包 狩猟鳥獣であることが確認できれば、弾を装填し、発砲する機会が無くなったときには脱包する
鳥類の狩猟 水平撃ちは控え、飛ぶ鳥は空に向かって撃つ。水面や岩などの固いものによる跳弾の発生に注意する。

 

ヤマドリの料理例

 

ヤマドリの料理例 水炊き。お吸い物。ヤマドリ鍋。焼き鳥。など

 

“水炊き”や”ヤマドリ鍋”

 

 

鍋に皮付きのままぶつ切りにした肉を入れ、白菜やしいたけ、長ネギなどの野菜や豆腐などを入れ、水を入れでアクを取りながら煮込みます。

 

お好みでポン酢などで食べましょう。

 

鍋の締めにご飯を入れて、雑炊をしたり、うどんを入れてもおいしくいただくことができます。

 

ヤマドリの焼き鳥

 

 

ヤマドリの剥製は色が綺麗なのでおすすめ

 

ヤマドリの剥製は、野趣独特の体色をしていますので、剥製にお奨めです。

 

ただし、剥製の販売は前記のとおり、都道府県知事の許可が必要になりますので注意して下さい。

 

ヤマドリの使い道 剥製にする。羽根を犬の訓練用に使うなど

 

ヤマドリの剥製

 

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まとめ

 

ヤマドリは、日本の固有種ですが、狩猟鳥ですので、狩猟で捕獲は可能です。

 

ヤマドリを販売するには、都道府県知事の許可が必要です。

 

捕獲制限数 ヤマドリ・キジ(亜種のコウライキジを含む)の合計が1日2羽。ヤマドリの捕獲を目的とした放鳥獣猟区以外では、ヤマドリのメスの捕獲は平成34年9月14日まで禁止されています 。

 

以上、ヤマドリについての記事でした。

 

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