“熟成ブロガー鹿ベえ”です。
ここでは、獲物までの焦点距離を合わせる『ゼロイン』についてと、ゼロインより遠くの獲物の捕獲に応用する”コツ”のお話しをしたいと思います。
—–鹿ベえからYouTubeのおしらせ—–
鹿ベえが実際に行っている鴨猟や鹿猟・ひぐまの駆除作業、散弾銃やライフル銃のことなど
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ゼロインとは?
ゼロインは、自分が良く使う獲物までの距離で、「スコープが狙っているところ」と「銃が狙っているところ」を合わせることを『ゼロイン』といいます。
通常、ゼロインを合わせる場合は、ライフル射撃場などに行って”的紙”を撃って合わせます。
ゼロインを横から見ると、弾道はこのような軌跡になりますが、どちらの図も拡大解釈をしていますので、ゼロイン以降、この様に極端に弾が落ちることはありません。
ゼロインの距離は、空気銃なら20m~40m、散弾銃の一発弾(ハーフライフリングの銃身使用時)なら50~100m、ライフル銃なら150m~200mくらいが使いやすい範囲だと言われています。
※ハーフライフリングとは、散弾銃の銃身の内部に銃身の長さに対して半分のライフリングが入っているものをハーフライフリング銃身と言います。
弾は放物線を描いて飛び、飛距離が長くなるにつれて威力が落ちるために、徐々に落下の程度が大きくなり、この飛距離に応じた落下の程度を『ドロップ』と呼びます。
ゼロインの距離までなら、的紙や獲物に、ほぼ命中する範囲にあり、それ以降は徐々にドロップしていきます。
ただし、ゼロインまでの中間地点は、ゼロインの位置より少し高い所を弾が飛んでいる事になりますが、ほぼ狙い通りに着弾しますので、ここでの弾の高さは考える必要はありません。
問題は、ゼロイン以降の弾の飛行経路ですが、ドロップが始まりますので、この距離で弾の下がる高さを把握していなければなりません。
ゼロインの合わせる”コツ”
ハーフライフリングの銃身を使用し、3インチの弾を使用した散弾銃で説明してみましょう。
例えば50mの距離でゼロインに合わせた場合、100mの標的を撃ってみると、ゼロインよりドロップして着弾するため100m先の標的には弾が下がった状態で着弾します。
では、100mをゼロインとした場合は、どうでしょう。
100mのゼロインまでは、弾は放物線を描いて飛び、100mの的紙の真中に命中しますので、命中させたい場所を狙って撃ちます。
100m以降は、ドロップしていくので、距離とそこまでのドロップ率を考えて撃つわけですが、110mで何センチ、120mでは何センチドロップするという理論上の事を実践であてはめるのは、不可能だと思いますので、ある程度の”ポイント”を掴む事をお薦めします。
ゼロインより遠い獲物に命中させる”コツ”
例えば150mと200mの獲物までの距離だとします。
まず150mですが、100m以降はドロップする関係で、着弾させたい場所より少し上を狙う事になり、獲物の背際を狙うと20cmドロップしても、獲物には命中する事になります。
※これは、100mから150mの間に20cmドロップする場合です。
では、200mですが、200m先の獲物に命中させる場合は、背際から20cm程度高い位置を狙って撃つという事になります。
100mから200mの間に40cm程度ドロップする関係で40cm程度上を狙って撃つ必要があります。
獲物の背際から20cm上と背際から20cm下の合計が40cmですので。鹿の胴の高さが60cmあった場合、背際から20cm下の鹿の胴体に着弾する事になります。
※これは、100mから200mの間に40cmドロップする場合です。
このドロップ率を把握するのが”コツ”です。
散弾銃で205m先の鹿を倒した実話
鹿ベえが205mの鹿を捕獲した時のお話です。
駆除で巡回をしている時の事ですが、畑の横に鹿が2頭いましたので、取り付け道路に車を入れ、距離計を出して計ると鹿まで205 m の距離です。
車のボンネットに先台を委託して、鹿の背際より20センチメートル程、上を狙い、撃ったところ、鹿の胴体のほぼ中央に命中し、鹿は側倒して転げ落ちてきました。
これが鹿ベえの散弾銃での鹿を捕獲した、最長距離です。
※この時は、散弾銃の自動銃でハーフライフリングの銃身に3インチの弾を使用していました。
どこをゼロインにするか。そして獲物までの距離はどれくらいなのかを把握することで、命中率が上がります。
まとめ
ゼロインとは、自分がよく使う獲物までの距離で、「スコープが狙っているところ」と「銃が狙っているところ」を合わせることをゼロインと言います。
ゼロインまでの距離は、狙ったままで獲物に命中しますが、ゼロインより遠い距離は、銃口を上げるなどの調節が必要になります。
ゼロインの距離は、「空気銃」「散弾銃」「ライフル銃」でそれぞれ適切な距離があります。
自分の使用している”銃”と”弾”で、ドロップ率を把握することが大事です。
以上、銃のゼロインの合わせ方と遠い獲物捕獲への応用についての記事でした。