“熟成ブロガー鹿ベえ”です。

 

ここでは、平成31年2月2日(土)に、熊本県芦北町で起きた「猟銃による誤射事故」について検証してみたいと思います。

 

この記事は、

 

・熊本県芦北町で起きた「猟銃による誤射事故」について知りたい人。

・熊本県芦北町で起きた「猟銃による誤射事故」は、何故起きたのか知りたい人。

・「猟銃事故」を起こさないためにするべきことについて知りたい人。

 

この様な人に読んでいただきたいと思います。

 

この記事を読む事で、熊本県芦北町で起きた「猟銃による誤射事故」の情報が分かり、このような猟銃事故を起こさないための知識が分かると思います。

 

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猟銃誤発射「動く気配でイノシシと間違う」猟仲間の肩を貫通

 

 

2日午後、熊本県芦北町でイノシシ猟をしていた男性が、仲間の撃った銃弾を右肩に受けて大けがをしました。

 

2日午後1時半ごろ、熊本県芦北町の雑木林で仲間5人と一緒にイノシシ猟をしていた芦北町の52歳の男性の右肩に仲間が撃った銃弾があたりました。

 

銃弾は右肩を貫通し、男性は大けがをして病院に運ばれましたが命に別状はないということです。

 

現場は、肥薩おれんじ鉄道の佐敷駅から西におよそ3 km ほど離れた雑木林の中で、警察によりますと、猟銃を撃った仲間は「動く気配がしてイノシシと間違って打ってしまった」と話しているということです。

 

警察は、安全管理に問題がなかったか調べています。

 

熊本県芦北町は海に面して対岸に天草市が見える場所

 

今回、猟銃の誤発砲事故が起きた現場は、九州の真中より少し下に位置し、海に面していて、対岸に天草四朗で有名な天草市が見える芦北町で起こりました。

※天草四朗(あまくさ しろう)=江戸時代初期のキリシタンで、島原の乱における一揆軍の最高指導者とされる。

 

上の地図の①が芦北町です。

 

 

報道にある「肥薩おれんじ鉄道」とは、佐敷駅を通過する鉄道で、この佐敷駅から西におよそ3 km ほど離れた雑木林の中ということです。

 

雑木林で仲間5人と一緒にイノシシ猟をしていた

 

 

雑木林で検索してみると、上のような画像が出てきますが、ほとんど見通しが効かない状況ですね。

 

この日は仲間5人でイノシシ猟をしていということです。

 

この林道上では”人”や”イノシシ”がいても判別がつくと思いますが、では、その周りの草木が入り組んだところはどうでしょう。

 

この場所では、なかなか判別はつきにくく、上の写真では、日差しがあるようですが、曇りの場合だと、さらに雑木林の中は暗くて見えづらいと思います。

 

草木が揺れ動いた時に「人か?」という判断の前に、もし、「イノシシではないか」という思いが先に立った場合、その次には「襲って来るかも知れない」という考えになると思います。

 

「イノシシに襲われたらケガをする」そう考えると頭の中は「イノシシ」がいる状況になってしまいますね。

 

「頭の中はイノシシ」

 

 

「ガサガサと音がした」

 

「撃つ!」「ドーーーン」

 

これが、いわゆる猟銃事故に多い「ガサドン」というやつです。

 

今回の誤射事故の原因

 

 

「確認不足!」

 

銃にスコープが付いているかどうかは不明ですが、獲物なのか?獲物は何なのか?イノシシなのか、シカなのか?

 

今回の誤射事故の原因は、やはり”獲物を確認しないで撃った!”ということです。

 

5人の仲間と狩猟に雑木林に入っているのですがら、どこに仲間がいるのかわからない訳です。

 

すぐ近くに仲間がいるかも知れないという疑いを持って、獲物なのか仲間なのか、確認できなければ発砲できないという考えでいなければいけませんでした。

 

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誤射事故を起こさないためには

 

 

上の写真どうですか?何の獲物か?どこを狙って撃てるのか?わかりますか?

 

・獲物なのか人なのかを確認する事。

 

・オスなのかメスなのか? 何歳なのか?大きさはどうなのかも見る癖を付ける。

 

どこの部分を狙っているかを考える。

 

このように絞り込んで狙う事によって、間違い無く獲物である事を確認する事ができるので、事故を起こす事は、まず、無いでしょう。

 

銃口の先の安全確認をする

 

鉄砲の用語で銃口の先を「矢先」といいます。

 

矢先の安全を確認する事が大事です。

 

・獲物は間違いないか?

 

・撃った弾が留まる”バックストップ”はあるか?

 

・獲物に発砲しても、その周りで事故が起きないか?

 

この様な事を頭の中で確認します。

 

成果欲を抑える

 

成果欲とは、

 

・今日は獲物が捕れていないから、なんとか1頭でも捕りたい。

 

・数頭捕って自慢したい。

 

このような”あせり”や”精神的に余裕の無い狩猟”は事故に繋がりやすくなります。

 

人ではないだろうという思い込みをしない

 

人ではないだろうという、思い込みをしない事で、逆に人が居るのではないかと疑うべきです。

 

車で言う”だろう運転”のようなもので、確実に”狩猟鳥獣”なのか”人”なのか明確になるまで撃たない事が大事です。

 

過去に実際にあった誤射の例

 

 

・白い手袋がシカのお尻に見えた。

・長靴がイノシシの胴体に見えた。

・オレンジ色の帽子と銃の筒先がヤマドリの姿に見えた。

 

これらは、実際には考えられない物が見えて事故が発生していますから、この様な事もあるという事も頭の中に入れておかなければなりません。

 

事故を起こさないために実践したい3つのこと

 

 

・矢先の確認

 

・獲物の確認

 

・脱砲の確認

 

この3つも常に頭の中に入れておいて下さい。

 

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まとめ

 

2月2日熊本県芦北町で「動く気配がした」と誤発砲をして、仲間の肩を貫通させる猟銃事故がありました。

 

獲物かどうかを確認しないで発砲したのが原因です。

 

取り返しのつかない猟銃事故を起こさないためのポイントがありました。

 

以上、熊本県芦北町の猟銃誤発砲事故についての記事でした。

 

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