“熟成ブロガー鹿ベえ”です。
ここでは、平成31年1月3日(木)に岐阜県下呂市で起きた「猟銃による暴発死亡事故」を検証してみたいと思います。
この記事は、
・岐阜県下呂市で起きた「猟銃暴発死亡事故」について知りたい人。
・岐阜県下呂市で起きた「猟銃暴発死亡事故」は、何故起きたのか知りたい人。
・「猟銃事故」を起こさないためにするべきことについて知りたい人。
この様な人に読んでいただきたいと思います。
この記事を読む事で、岐阜県下呂市で起きた「猟銃暴発死亡事故」の情報が分かり、このような猟銃事故を起こさないための知識が分かると思います。
—–鹿ベえからYouTubeのおしらせ—–
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猟銃が暴発し猟仲間が死亡 岐阜県下呂市で
3日午後、岐阜県下呂市の空き地で猟銃が暴発し、男性1人が死亡しました。
下呂警察によりますと3日午後2時20分ごろ、下呂市馬瀬西村の空き地で、近くに住むパート従業員吉永秀美さん(65)の猟銃が暴発し、近くにいた職業不詳、岩口峰夫さん(71)の腰付近に弾が当たりました。
岩口さんは病院に運ばれたものの、約2時間後に死亡が確認されました。
吉永さんと岩口さんは猟仲間で、他の猟仲間5人(合計7人)と午前中から近隣でニホンジカの駆除活動をしていました。
暴発は吉永さんが銃から弾を抜く作業中に起きたということで、警察は業務上過失致死の疑いもあるとみて、暴発した経緯を詳しく調べています。
※出典=名古屋テレビ
事故が起きた場所は日本三名泉の岐阜県下呂温泉の近く
※中央①のマークは、事故現場を示すものではありません。
猟銃の暴発死亡事故が起きた場所は、名古屋から岐阜県飛騨高山へ向かう途中にある日本三名泉といわれる下呂温泉で有名な下呂市で起きました。
日本三名泉は、下呂温泉と有馬温泉、草津温泉があげられています。
被害者と加害者を整理する
加害者 | 被害者 | |
氏 名 | 吉永秀美さん | 岩口峰夫さん |
年 齢 | 65歳 | 71歳 |
職 業 | パート従業員 | 職業不詳 |
住 所 | 下呂市馬瀬西村 | 下呂市馬瀬中切 |
猟銃事故が起きた原因
今回の猟銃事故が起きた原因は、ズバリ!・・・・・「銃口を人に向けた!」
これが原因です。
「発砲の機会が遠のいたら脱砲する」。
「銃口は絶対、人に向けない」。
というのが、猟友会で狩猟試験の予備講習の時に配布される狩猟読本に書かれています。
これさえ守っていれば事故は起きなかったのです。
空き地で、猟銃事故は起きたということですが、この空き地に鹿がいて、それを駆除し終わったのか、それとも別な場所で駆除を終えて、この空き地に来た時に弾を猟銃から抜こうとしたのかは不明です。
ですが、人に向けた状態で脱砲するという行動は、猟銃を所持しているものとしては考えられないことです。
絶対にあってはならないことですが、もし、猟銃に弾が装填されていたとしても、銃口を安土(あづち)に向けて脱砲をしていたら、今回の事故は起きませんでした。
※安土=弾が入り込んでも影響のない、山・崖・高い土手などをいう。バックストップともいう。
射撃場で射撃をする大切さ
⇒射撃場利用における注意点!大事なのは弾と銃の取り扱いに慣れること。
クレー射撃でも、サボットスラグやライフル弾の射撃でもかまいませんが、射撃場に行って射撃をして下さい。
射撃場では、特に「弾の装填・脱砲」と「銃口の向き」に厳しいので、通っているうちに必ず身に付きます。
そうなると、猟場に行っても「弾の装填・脱砲」を、こまめに行い、「銃口の向き」に気を付けるようになりますので、猟銃事故は起きなくなります。
⇒射撃場利用における注意点!大事なのは弾と銃の取り扱いに慣れること。
これを実践することで猟銃事故防止ができる
今回の猟銃事故を教訓として、「猟銃事故」は絶対、起こさないようにしなければなりません。
・弾の装填・脱砲は、こまめにおこなう。
・銃口は絶対、人に向けない。
・銃口の矢先の安全を確認する。
・獲物は間違いないか?
・撃った弾が留まる”バックストップ”はあるか?
・獲物に発砲しても、その周りで事故が起きないか?
この様な事を頭の中で確認します。
成果欲を抑える
成果欲とは、
・今日は獲物が捕れていないから、なんとか1頭でも捕りたい。
・数頭捕って自慢したい。
このような”あせり”や”精神的に余裕の無い狩猟”は事故に繋がりやすくなります。
思い込みをしない
人ではないだろうという、思い込みをしない事で、逆に人が居るのではないかと疑うべきです。
車で言う”だろう運転”のようなもので、確実に”狩猟鳥獣”なのか”人”なのか明確になるまで撃たない事が大事です。
誤射事故を起こさない注意点
・獲物なのか人なのかを確認する事。
・オスなのかメスなのか? 何歳なのか?大きさはどうなのかも見る癖を付ける。
・どこの部分を狙っているかを考える。
これは、シカが手負いになって逃げられないためには、極力、急所を狙う必要があります。
その為には、”ネック撃ち”と言って、首に当てるのが頸椎を損傷させる事ができるので、当たった場合はその場で倒す事ができます。
首は面積が狭いので、当てる自信の無い方は、前脚の付け根がヘラ状の骨になっていますので、その辺りに当てると心臓や肺に損傷を与えるので、やはり狙うのはここです。
ここを狙う事によって、間違い無く鹿である事を確認する事ができるので、事故を起こす事は、まず、無いでしょう。
まとめ
事故を起こすと、一生涯に渡って後悔する事になり、人生も大きく変わってしまう事になってしまいます。
そのような事が絶対無いように、弾の脱砲・装填をこまめにする。
銃口は絶対、人に向けない。
獲物のどこを狙っているのかを考えることが大事でした。
今回この様な事故が起きてしまい、非常に残念に思うと共に、被害者の方のご冥福をお祈り申し上げ、そのご家族の方には、お見舞い申しあげます。
以上、岐阜県下呂市の猟銃事故についての記事でした。
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