“熟成ブロガー鹿ベえ”です。

 

ここでは、狩猟免許試験の内容は『適正試験』『知識試験』『技能試験』の3つに分かれていて、それぞれの内容の簡単な概要についてお話ししたいと思います。

 

 

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適正試験は視力・聴力・運動能力の3種類

 

 

適正試験の視力・聴力・運動能力の内容と合格基準は下記の表の内容になっています。

 

科 目 合格基準
視 力 1.網猟・わな猟免許にあっては、万国式視力表で検査した視力で(矯正視力を含む)、両眼で0.5以上である事。ただし、一眼が見えない人は、他眼の視野が左右150度以上で視力が0.5以上ある事。

2.第1種・第2種銃猟にあっては、視力が両眼で0.7以上で、かつ、一眼でそれぞれ0.3以上であること。ただし、一眼の視力が0.3に満たない人又は一眼が見えない人は、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.7以上であること。

聴 力 10mの距離で、90デシベルの警音器の音が聞こえる聴力(補聴器で矯正可能)
運動能力 狩猟を安全に行うことに支障を及ぼすおそれのある四肢又は体幹の障害がないこと。ただし、狩猟を安全に行うことに支障を及ぼすおそれのある四肢又は体幹の障害があるものについては、そのものの身体の状態に応じた補助手段を講ずることにより狩猟を行うことに支障を及ぼす恐れが無いと認められること。

 

上の表を見ると何だか少し難しい事が書かれているように感じるかも知れませんが、かなり甘い状態ですので、余程の障害者で無い限りは適性試験は通過します。

 

 

 

狩猟免許の知識試験は筆記試験で70%以上の得点で合格

 

 

狩猟免許の知識試験については、あとのコーナーで詳しくお話ししますが、ここでは大まかなことだけを取り上げて行きたいと思います。

 

1) 鳥獣保護及び狩猟に関する法令

 

ア. 鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律の目的

 

イ. 狩猟鳥獣、猟具、狩猟期間等

 

ウ. 狩猟免許制度

 

エ. 狩猟者登録制度

 

オ. 狩猟鳥獣の捕獲が禁止又は制限される場所、方法、種類等

 

カ. 鳥獣捕獲等の許可、鳥獣の飼養許可並びにヤマドリの販売禁止

 

キ. 猟区

 

ク. 狩猟者の狩猟に伴う義務(違法捕獲物の譲渡禁止を含む)

 

2) 猟具に関する知識

 

網猟免許

 

ア. 網の種類、構造及び機能

 

イ. 網の取り扱い(注意事項含む)

 

わな免許

 

ア. わなの種類、構造及び機能

 

イ. わなの取り扱い(注意事項を含む)

 

第一種銃猟免許

 

ア. 装薬銃、空気銃の種類、構造及び機能

 

イ. 装薬銃、空気銃及び実包の取り扱い

 

第二種猟銃免許

 

ア. 空気銃の種類、構造及び機能

 

イ. 空気銃の取り扱い

 

3)  鳥獣に関する知識

 

ア. 狩猟鳥獣及び狩猟鳥獣と誤認されやすい鳥獣の形態(獣類にあっては、足跡の判別を含む)

 

イ. 狩猟鳥獣及び狩猟鳥獣と誤認されやすい鳥獣の生態(習性、食性等)

 

ウ. 鳥獣に関する生物学的な一般知識

 

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4)   鳥獣の保護管理に関する知識

 

ア. 鳥獣の保護管理(個体数管理、被害防除対策、生息環境管理)の概要

 

イ. 錯誤捕獲の防止

 

ウ. 鉛弾による汚染の防止(非鉛弾の取り扱い上の留意点)

 

エ. 人獣共通感染症の予防

 

オ. 外来生物対策

 

技能試験は実際に猟具にふれての試験

 

実技試験の採点は、減点式で70%以上の得点で合格です。

 

 

網猟免許における猟具の架設は、むそう網について行なわれ、わな猟免許における猟具の架設は、くくりわな、はこわなのうちの一つを選んで行う事になっています。

 

 

技能試験は、実際に猟具を架設したりする試験ですが、重要な要点があります。

 

網猟・わな猟は猟具の架設、第一種と第二種の銃猟の取り扱いは、減点の配点が高いため、架設ができなかったり、銃の取り扱いに不備があった場合はその時点で合格点に達する事ができなくなり不合格となりますので十分注意して下さい。

 

最後に狩猟鳥獣か非狩猟鳥獣の判別試験

 

 

技能試験の最後に狩猟鳥獣(捕獲が許可されている鳥獣)なのか、非狩猟鳥獣(捕獲すると鳥獣法に違反する)を写真を見て判別する試験があります。

 

例えば、

 

狩猟鳥獣は、マガモ・カルガモ・コガモ・スズメ・タヌキ・キツネ・シカ・クマなどで、

 

非狩猟鳥獣は、オシドリ・カケス・モモンガ・ニホンリスなどです。

※ここに上げた狩猟鳥獣、非狩猟鳥獣は、ほんのごく一例ですのでご注意ください。

 

また、網猟免許、わな猟免許、第一種銃猟免許、第二種銃猟免許のそれぞれで、出題される狩猟鳥獣と非狩猟鳥獣

 

判別は図画などを5秒間程度見て、狩猟鳥獣なのか非狩猟鳥獣なのかを答え、さらに狩猟鳥獣である場合は、その種名も答えなければならないので、鳥獣の名前もすべて覚える必要があります。

 

猟友会で行っている「狩猟免許予備講習会」は絶対受講すべき

 

 

そもそも「猟友会」という組織は、全国組織の「大日本猟友会」、都道府県単位の「〇〇猟友会」、例えば、北海道であれば、「北海道猟友会」です。

 

その傘下に、区や市の近郊地区が集まった「〇〇支部」、さらに各、市区町村単位での「部会」で構成されている組織です。

 

この支部単位で「狩猟免許予備講習講習会」を開催しています。

 

 

この講習会では、試験の要点を教えてくれたり、実際に猟具や銃器にさわらせてくれて架設の仕方を指導してくれますので、この講習を受講する事によって合格率が高くなります。

 

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まとめ

 

狩猟免許は、網猟免許、わな猟免許、第一種銃猟免許、第二種銃猟免許の4種類があります。

 

狩猟免許試験は、適性検査・知識試験・実技試験の3つがあります。

 

適性検査は、視力・聴力・運動能力の適正が問われます。

 

知識試験は、鳥獣保護及び狩猟に関する法令・猟具に関する知識・鳥獣に関する知識・鳥獣の保護管理に関する知識から筆記試験があります。

 

技能試験は、実際の猟具を架設したり、鳥獣の図画を見て狩猟鳥獣か非狩猟鳥獣かを判断して、鳥獣名を答えます。

 

猟友会で開催している「狩猟免許予備講習会」は、受講すると試験のポイントが把握できるため、合格率が高くなりますので受講をお薦めします。

 

技能試験の猟具の架設は、配点が高いので絶対に架設しないと不合格になりますので注意して下さい。

以上、狩猟免許試験についての記事でした。