“熟成ブロガー鹿ベえ”です。

 

ここでは、一番身近な鳥でもある、「スズメ」についてのお話しをしたいと思います。

 

この記事は、

 

・スズメに興味のある人。

・スズメが、どういう鳥なのか知りたい人。

・スズメが、狩猟鳥か非狩猟鳥なのか知りたい人。

・狩猟をする人。

 

この様な人に読んでいただきたいと思います。

 

この記事を読む事で、スズメの分布や特徴、習性。狩猟鳥なのか非狩猟鳥かが分かると思います。

 

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スズメの分類と狩猟鳥か非狩猟鳥の判別

 

 

鳥獣名 スズメ(雀)
分類 スズメ目スズメ科スズメ属
狩猟鳥と非狩猟鳥の判別 狩猟鳥ですので狩猟での捕獲が可能です
捕獲制限数 なし

※狩猟鳥は、鳥獣法で捕獲が許可されている鳥類です。

※非狩猟鳥は、鳥獣法で捕獲が許可されていない鳥類です。

 

スズメの名前の由来

 

 

スズメの語源については、「スズ」は鳴き声を、「メ」はカモメやツバメのように群れをなすことを指している。

 

したがって、スズのような声で「チュンチュン」と鳴いて、群れをつくる鳥ということになります。

 

スズメの分布

 

 

西はポルトガルから東は日本まで、ユーラシア大陸の広い範囲に分布する。

 

ただし北はあまり寒い地方にはおらず、北緯で言えば60数度が北限である。

 

またインドにはほとんどいなく、ボルネオ島、スマトラ島、ジャワ島などの熱帯または亜熱帯の地域にも分布域がある。

 

日本では、北海道から沖縄まで見られる鳥。

 

北海道、南千島、本州、粟島、佐渡、隠岐、見島、四国、九州、対馬、五島列島、屋久島、伊豆諸島、奄美大島、琉球諸島、大東諸島では留鳥で、舳倉島、男女群島、種子島には旅鳥として、またトカラ列島にもまれに認められる。

 

ただし、いくつかの離島には分布していない。

 

例えば、本州から1,000kmほどある小笠原諸島には生息していないが、これは分散の機会がないからだと思われる。

 

本州から最も距離があるのに分布しているのは、沖縄本島から400 kmほどの南大東島、北大東島である。

 

一方で、舳倉島など能登半島から50kmほどだが留鳥として分布していない所もあるので、分布は単純に本州からの距離だけで決まるわけではないようである。

 

生息地は、都市、農村、里などの人の居住域付近であり、一年中見られる留鳥または漂鳥である。

 

典型的なシナントロープで、人間が住み始めた集落にはスズメも居着き、逆に人間が離れ集落が無人になるとスズメも見られなくなるという傾向がある。

※シナントローブ=人の生活圏で生息し、住宅などの人工物を利用する野生の動植物の総称。スズメ、カラス、ヤモリ、ネズミなどが知られる。

 

スズメの特徴

 

 

全長は約14~15cmで、体重は18~30g、翼長6.5~7.5cm、尾長4.0~5.0cm、嘴峰長は0.9~1.2cm、跗蹠長は1.65~1.8cm。

 

ホオジロより小さく、シジュウカラぐらいの大きさ。

 

日本では鳥の大きさ等を比較する場合の基準となる「ものさし鳥」と呼ばれる基本種となる(他に ムクドリ、キジバト、ハシブトガラスなど)。

 

雌雄同色で同大で、成鳥は頭部が赤茶色、背中は褐色で縦に黒斑があり、翼に2本の細い白帯がある。

 

頬から後頸、腹にかけては白色をしていて、耳羽および目先から喉は黒い。

 

くちばしの色は黒色。短くて太い円錐形で、小さな餌をついばむために都合がよい構造となっているあるが、幼鳥の時は淡黄色。

 

ただし成鳥でも、繁殖期の終わりごろにはくちばしの根元が黄色になる個体が観察されていて、全ての成鳥のくちばしの根元が黄色くなるかどうかは分からないが、若い個体と区別が付きにくいので注意が必要である。

 

成鳥の頬にある大きな黒い斑は遠くからも目立ち、これが他の類似種との区別点でもある。

 

幼鳥は全体に色が淡く、頬の黒斑や喉の黒斑がはっきりしない。

 

スズメの習性

 

 

地上では両足で飛び跳ねて(ホッピング、英: hopping)素早く移動する。

 

飛翔は直線的であるが、急に飛ぶ方向を変えたりすることもできる。

 

鳴き声は一般的に「チュンチュン」という声が基調だが、ときに「ジュクジュクジュク」と胸を反らせながら尾を上げて激しく鳴くことがある。

 

それは、縄張りを守る威嚇行動と考えられる。

 

また、交尾の際に下の雌が、少し広げた翼を小刻みに震わせながら「ヒヨヒヨヒヨ」と細い声を発する。

 

一般に留鳥とされているが、日本で1920年代から1940年代に行われた移動性を調べる調査によれば、移動距離が25km以内(特に5km以内)の真の留鳥集団と100km以上を移動する移動性の高い集団が存在していることが明らかとなった。

 

この調査に於いて、新潟県で標識放鳥された約5700個体のうち7個体が岡山県で、3個体が高知県で標識回収された事が記録されている。

 

スズメの食べ物は雑食性

 

 

食性は雑食性で、イネ科を中心とした植物の種子や虫を食べる。

 

また、都市部に生息するスズメはサクラの花の蜜、パン屑・菓子屑や生ゴミまで、何でも食料にするが、このような雑食性が、都市部での繁殖を可能にした理由の1つと考えられている。

 

繁殖期には子育てのために虫を好んで捕獲する。

 

夏から秋にかけては稲に対する食害も起こすが、稲の害虫も食べることでも知られるため、益鳥とも害鳥ともなる。

 

繁殖は春から夏頃(主に3~8月)にかけて行われ、1年に2回程度繁殖すると考えられている。

 

人に対する警戒心は強いが、人の生活の傍で繁殖を行い、そうすることで天敵などから身を守る効果があると推測されている。

 

毎日1個の卵を産み、1つの巣に産む卵の数は4~8個とされ、5~6卵が75%を占める。

 

2010年には、秋田県大潟村で、9卵が産みこまれていた例が報告されている。

 

卵は灰白色で、紫褐色や灰色、黒褐色の斑があり鈍端側に多い。

 

卵の大きさは1.7~2.25cm×1.3~1.55cm程度。

 

雌雄が抱卵し10~12日で孵化する(抱卵日数は10~14日)。ヒナは晩成性で14~18日で巣立つ。

 

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スズメの営巣場所は人の身近なところ

 

 

巣は地面近くには作らず、人の身長よりも高い位置に作ることが多い。

 

見た目には無理と思われるような隙間でも擦り抜けられるので、スズメの巣そのものは普段目に付かないが、巣の真下付近には枯草などの巣材の残骸が散らかっていることが多いので、それを頼りに見付け出すことができる。

 

日本では人間の生活に密着しているので、多くは瓦の下や雨樋と屋根の隙間などの屋根の軒の隙間などに営巣する。

 

この他にも人の住んでいない家や集合住宅の換気扇カバーの中や煙突、プレハブの鉄骨の隙間や穴など直径 3cm、 または 2.5cm×4cm ほどの隙間さえあれば入り込んで営巣することがある。

 

人間が設置した巣箱も利用するが、この際は出入口の位置まで巣材を積み上げる習性がある。

 

他に、電話線の分配ボックス、電柱トランス下のスペース、交通標識の横に伸びたパイプ等でも営巣する。

 

気になるスズメの寿命はどれくらい

 

 

スズメの寿命はよく分かっていない。

 

ヨーロッパの標識調査からのある推定では、秋頃に捕獲された雛が、翌年の春を迎えるまでの生存率は49%、その後の生存率は年あたり32%となっている。

 

これらの値が日本でも成り立つとすると、秋頃の当年生まれの個体の期待余命は1年4カ月ほど、1年目の春を迎えた個体の期待余命は1年ほどということになる。

 

卵の段階から巣立つまで、そして巣立った直後から秋にかけては、かなり高い死亡率を持つと思われるので、産卵された直後のスズメの期待余命、つまり寿命は半年以下になるかもしれないと推測できる。

 

日本における自然条件下の最長寿命は、2,293日で、これは初めて捕獲されて標識されてから、次に捕獲されたまでの日数なので、少なくともこれ以上生きたことは間違いがない。

 

飼育下では、一般に自然条件下よりも長く生き(生理的寿命)、最長15年という記録がある。

 

スズメの捕食者

 

 

都市部では、猫、カラスおよび小型の猛禽類(例えばチョウゲンボウ)などが捕食者になっている。

 

農村部ではこれらに加え、中型以上の猛禽類(例えばノスリ、オオタカ、ハヤブサ、フクロウ)も捕食者になる。

 

かつては、ヒトも影響力の大きな捕食者であった。

 

スズメの飼育はむずかしい

 

 

4月~7月前後には巣立ちに失敗したり弱ったりした幼鳥が人間に保護されることも多い。

 

しかし、古くから身近な鳥なのに他の鳥のようにペット化されない理由としては、飛翔力が強くカゴ内で激突して傷付き易いことや、餌を大量に食べるので糞も他の飼い鳥と比べ量が多いこと。

 

また、砂浴び好きな習性のため、カゴ内で餌や新聞紙に体を激しくこすりつけ周囲に大量の餌や糞を跳ね飛ばすことが挙げられる。

 

しかし飼ったことのある人の証言では、非常に人懐こく賢いことに言及される。

 

スズメは俳句・昔ばなし・映画・童謡・歌・家紋などで身近な存在

 

俳句

 

俳句では、小林一茶や尾崎紅葉の俳句が有名である。

 

・雀の子そこのけそこのけ御馬が通る(小林一茶)

・子雀や遠く遊ばぬ庭の隅(尾崎紅葉)

 

民話・説話・落語

 

「舌切り雀」は、昔ばなしで知られている。

 

・舌切り雀(したきりすずめ) – 民話

・腰折雀(こしおれすずめ) – 説話

・抜け雀(ぬけすずめ) – 落語

 

映画

 

・こむぎいろの天使 雀と少年 – 少年がスズメを飼育する内容の映画。

 

童謡

 

童謡では、雀の学校が有名です。

 

・雀 (歌)(すずめ) – 作詞:佐々木信綱・作曲:瀧廉太郎

・雀のお宿(すずめのおやど) – 作詞:北原白秋・作曲:弘田龍太郎・制作:滝野細道

・雀の学校(すずめのがっこう) – 作詞:清水かつら・作曲:弘田龍太郎

 

 

・元ピンクレディーの増田けい子さんのシングル曲「すずめ 」があります。

 

家紋

 

どの家にもある家紋(かもん)の中に、スズメが入った家紋があります。

 

雀の添えられた笹・竹紋から派生した家紋で、図案には、「ふくら雀」「飛び雀」「脹雀」「丸に対い雀」「三羽追い雀」などがある。

 

上の家紋は、寒雀。

 

上の家紋は、上杉笹。

 

上の家紋は、仙台笹。

 

上の家紋は、宇和島笹。

 

スズメの料理は寒雀の焼き鳥

 

 

寒スズメ(寒雀)とは、冬季の寒にはいってからの雀のことをいい、寒中の雀は油がのっていて、特に美味で滋養に富むとされています。

 

タレや塩・コショーで味付けをして、焼き鳥で食べるのが一般的な料理です。

 

スズメの類似種とその識別

 

写真は、類似種のニュウナイスズメです。頬に黒い点がありません。

 

スズメの類似種としては、ニュウナイスズメがいますが、ニュウナイスズメは雌雄ともに頬に黒い点がないことから識別が容易です。

 

スズメ猟の注意点

 

 

楽しい狩猟や駆除で一日を終わらせることは、何でしょう?

 

獲物が定数まで捕れたことでしょうか?

 

いえいえ、「狩猟中の事故」や「猟銃の事故」を起こさない事、遭わない事に限ると思います。

 

獲物は逃がしてしまっても、また、今度の時に捕れますが、事故を起こすと一生が取り返しのつかないことになってしまいます。

 

次の、狩猟の心構えと留意事項を頭の片隅において狩猟をして下さい。

 

・事故を起こさない、同行者に危害を与えないなど、ルールやマナーを守り安全な方法で行うこと。

・狩猟資源の持続的利用を図ることを常に意識し、獲り尽くさないこと。

・高い見識を備えた社会人(人格者)として、尊敬されるように、常に緊張感を持って行うこと。

・猟欲を抑え、獲物の数よりも無事故・無違反を誇りにすること 。

 

スズメであるかどうかの確認 スズメの特徴を熟知し、間違いが無いか確認してから発砲する
矢先の確認 発砲する方向に、人畜、建物、車輛、舟など危害が発生するものは無いか確認する
弾の装填・脱包 狩猟鳥獣であることが確認できれば、弾を装填し、発砲する機会が無くなったときには脱包する
鳥類の狩猟 水平撃ちは控え、飛ぶ鳥は空に向かって撃つ。水面や岩などの固いものによる跳弾の発生に注意する。

 

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まとめ

 

スズメの名前の由来は、スズのような「チュンチュン」という鳴き声とカモメやツバメなどの「メ」が群れをつくる種であることから付けられました。

 

スズメとニュウナイスズメの違いは、頬に黒い点が有るか無いかの違いが大きなポイントです。

 

狩猟鳥ですので、狩猟での捕獲が可能です。

 

捕獲制限数は、ありません。

 

以上、スズメのついての記事でした。

 

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