“熟成ブロガー鹿ベえ”です。
ここでは、平成31年2月10日(日)に、長野県中野市で起きた「猟銃による事故」について検証してみたいと思います。
この記事は、
・長野県中野市で起きた「猟銃による事故」について知りたい人。
・長野県中野市で起きた「猟銃による事故」は、何故起きたのか知りたい人。
・「猟銃事故」を起こさないためにするべきことについて知りたい人。
この様な人に読んでいただきたいと思います。
この記事を読む事で、長野県中野市で起きた「猟銃による事故」の情報が分かり、このような猟銃事故を起こさないための知識が分かると思います。
—–鹿ベえからYouTubeのおしらせ—–
鹿ベえが実際に行っている鴨猟や鹿猟・ひぐまの駆除作業、散弾銃やライフル銃のことなど
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狩猟中に弾当たり、中野の男性重傷
10日午前10時10分ごろ、中野市更科の山中で銃弾が猟友会員に当たった―と119番通報があった。
中野署によると、弾は市猟友会の会員で市内の自営業男性(53)の胸部を貫通したとみられるが、収容先の病院の診断は重傷で、命に別条はない。
弾を撃ったのは一緒に狩猟をしていた市猟友会員の別の男性(68)。同署は誤射や、周囲の木などに当たって弾が跳ね返った可能性を調べている。
現場は近くの民家から山中に約300メートル入った場所で、木が多く立ち積雪のある斜面。
猟友会事務局がある中野市農政課によると、この日は午前9時ごろから猟友会員12人、市職員3人、県職員2人の計17人がシカやイノシシの駆除のため狩猟をしていた。
同署によると、この日の狩猟は、銃を撃つ人と、動物を追い込む人に役割分担する「巻き狩り」の方法で実施。弾が当たった男性と撃った男性はともに銃を撃つ役割で、周囲から目立つようオレンジ色のジャケットを着ていた。
猟友会員によると、現場は雪が舞う程度で、視界は悪くなかったという。
出典:信濃毎日新聞
長野県で猟銃事故の起きた場所は中野市更科の山中
長野県は、群馬県から日本海に向かった方向に位置します。
事故現場は、中野市更科という地名ですので、赤丸とその周辺の場所だと推測します。
今回の猟銃事故について考えてみる
上の写真が今回猟銃事故の起きた山のようで、一見したところ、報道のとおり木が立っていて斜面には雪があるという状況です。
中に入ってみると見通しの悪い場所はあるとは思いますが、積雪があるということから、草類は雪の下になっていて木が立っている状況です。
この状況だと、極端に見通しの悪い状況ではないと思いますし、白い雪の上に獲物がいると、獲物なのか、何の獲物なのかがとても判別しやすくなります。
猟銃事故が起きた推測を立ててみる
①獲物と見間違った。
②ガサガサと音がしたので獲物がいると思いこんだ。
③木の陰で見え隠れするものを獲物だと思い発砲した。
④白い手袋がシカのお尻に見えた。
⑤長靴がシノシシに見えた。
⑥オレンジのベストを着ていたということですが、発砲した人が赤系に弱い色盲だった。
⑦獲物に発砲したが跳弾になり、弾が人にあたってしまった。
このような事が考えられます。
⑥の「発砲した人が赤系に弱い色盲だった」というのは、あくまでも推測に過ぎないのですが、実は狩猟を行うのには「狩猟免許」を取得しなければ狩猟はできませんが、この狩猟免許試験の中に適正試験というものがあります。
適正検査は、視力・聴力・運動能力がありますが、その中に色盲の適正検査は含まれていません。
鹿ベえは、この適正が基準に入っていないことが問題だと考えています。
色盲の人の見え方
上の写真は健常者と色盲の人の見え方を比較したものです。
色盲といっても、赤が認識できないとか、青が認識できないなど、人によっても違いがあります。
どうでしょう?色盲の人によっては、オレンジのベストや紅葉時期の色のついている葉、草木の色、山の緑など狩猟で判断しなければならないことが「認識できない」という弊害が出てきますね。
もし、こういう状況であれば非常に危険です。是非、狩猟免許試験の適正試験に入れて欲しいと希望します。
あなたは大丈夫ですか?下の写真で試してみて下さい。
跳弾は弾がどこへ飛ぶかわからない
次に⑦の跳弾についてお話しします。
跳弾は「弾がはねる」現象で、思いも寄らぬ方向へ飛んで行ってしまうことをいいますが。
意外と身近で起きることがあります。
跳弾が起こりやすい場所としては、
①水面。
②石や岩などの多い場所。
③竹林。
④凍結して硬くなった樹木。
⑤時期的に硬くなったイタドリなど。
⑥コンクリート。
などですが、まだまだ状況によってはありますので、矢先の周りを広く注意して、発砲することです。
※矢先=猟銃の銃身の先端が向いている方向。
鹿ベえは跳弾事故に実際に遭遇していますので、その時の体験談をこの記事の下にリンクさせていますので、是非ご覧ください。
猟銃事故を起こさないためには
上の写真どうですか?何の獲物か?どこを狙って撃てるのか?わかりますか?
・獲物なのか人なのかを確認する事。
・オスなのかメスなのか? 何歳なのか?大きさはどうなのかも見る癖を付ける。
・どこの部分を狙っているかを考える。
このように絞り込んで狙う事によって、間違い無く獲物である事を確認する事ができるので、事故を起こす事は、まず、無いでしょう。
銃口の先の安全確認をする
鉄砲の用語で銃口の先を「矢先」といいます。
矢先の安全を確認する事が大事です。
・獲物は間違いないか?
・撃った弾が留まる”バックストップ”はあるか?
・獲物に発砲しても、その周りで事故が起きないか?
この様な事を頭の中で確認します。
成果欲を抑える
成果欲とは、
・今日は獲物が捕れていないから、なんとか1頭でも捕りたい。
・数頭捕って自慢したい。
このような”あせり”や”精神的に余裕の無い狩猟”は事故に繋がりやすくなります。
人ではないだろうという思い込みをしない
人ではないだろうという、思い込みをしない事で、逆に人が居るのではないかと疑うべきです。
車で言う”だろう運転”のようなもので、確実に”狩猟鳥獣”なのか”人”なのか明確になるまで撃たない事が大事です。
過去に実際にあった誤射の例
・白い手袋がシカのお尻に見えた。
・長靴がイノシシの胴体に見えた。
・オレンジ色の帽子と銃の筒先がヤマドリの姿に見えた。
これらは、実際には考えられない物が見えて事故が発生していますから、この様な事もあるという事も頭の中に入れておかなければなりません。
事故を起こさないために実践したい3つのこと
・矢先の確認
・獲物の確認
・脱砲の確認
この3つも常に頭の中に入れておいて下さい。
まとめ
2月10日長野県中野市で、駆除狩猟中に仲間の胸を貫通させる猟銃事故がありました。
現在のところ事故原因は、はっきりしていません。
取り返しのつかない猟銃事故を起こさないためのポイントがありました。
以上、長野県中野市の猟銃事故についての記事でした。
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